“そこに居る能力はピカイチ”のチェルシーFW レアル戦でのゴールは覚醒の転機となるか

大仕事をやってのけたヴェルナー photo/Getty Images

9季ぶりのファイナル進出となったチェルシー

チェルシーの得点力不足を解消すべくドイツ・RBライプツィヒからやってきたティモ・ヴェルナー。ドイツ時代には4季連続二桁得点を記録するなど高い決定力を発揮し、そのスピードを武器にプレミアでも得点を量産するかと思われた。しかし、ここまでリーグ戦では6ゴールと物足りない結果に終わっており、ゴール前での不甲斐なさは批判の的となっていた。

そんな難しいプレミア初年度となっているヴェルナーだが、レアル・マドリードとのCL準決勝2ndレグで大仕事をやってのけた。

1stレグ同様にカイ・ハフェルツと2トップを組んだヴェルナー。前線から献身的な守備や安定感のある落としで攻撃を活性化。サイドに流れた際の一瞬で相手を抜き去るドリブルは非常に効果的であった。

そして、前半28分に敵陣でエンゴロ・カンテが素晴らしいターンで敵をかわしてハフェルツに預ける。その流れからシュートを放ち、最後はヴェルナーが冷静に押し込んで先制点を奪取した。確かに入れるだけの簡単なシュートであったが、その場所に最初に居たヴェルナーは称賛に値すると言える。

大事な場面で外してしまうヴェルナーだが、裏返せばそれだけ良いポジションを取れているということになる。ゴール前以外では前述した通り、正確な落としや貢献度の高い守備をこなせているだけに、この大一番でのゴールがヴェルナーにとって頼れるストライカーになる転機になるかも知れない。

他のストライカー獲得や放出の話が出ているヴェルナーだが、今後の試合で自身の価値を証明して欲しい。

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