決勝点の半分はカンテのもの 90分間途切れない集中力とスタミナで勝利に貢献

勝利に貢献したカンテ photo/Getty Images

9日にはマンCとの前哨戦が控えているチェルシー

5日に行われたチェルシー対レアル・マドリードの一戦は2-0でトーマス・トゥヘルが率いるチェルシーが勝利し、チャンピオンズリーグ決勝への切符を手にした。前日にはマンチェスター・シティがパリ・サンジェルマンに白星を挙げており、2シーズンぶりにイングランド勢同士でのファイナルとなった。

ファイナルに進んだ両チームには元レスター・シティのリヤド・マフレズ、エンゴロ・カンテ、ベン・チルウェルの3名が所属しており、準決勝は全選手が勝利に貢献していた。その中でもカンテの活躍には目を見張るものがあった。

1stレグ同様に中盤での起用となったカンテ。豊富な運動量を武器にピッチを駆け回り、多くの場面で顔を出して回りをサポートしていた。

守備時には何度もプレスを掛け続け、組み立ての肝となるトニ・クロースやルカ・モドリッチには常にプレッシャーを与えていた。また、カウンター時の攻撃参加も魅力的であり、外してはしまったものの、ゴール前では惜しいシーンが見られた。先制点が早い時間に決まっただけに、早く追加点を挙げたいという気持ちから焦りが出てしまったのか決めることは出来なかった。

それでも、後半85分にはここまで何度もスプリントを続けたにも関わらず、素早い判断から敵陣でボールを奪取。クリスチャン・プリシッチにパスを供給し、その流れから追加点が決まっている。メイソン・マウントのゴールではあるが、0.5点はカンテのゴールではないかと思うような素晴らしいボール奪取であった。

1stレグ、2ndレグの2試合でどちらもフル出場を果たし、高い献身性でピッチを走り続けたカンテ。「ミラクルレスター」の快挙からここまで成長し続ける同選手がどこまで自身の価値を挙げるのか。29日に予定されているCLファイナルは必見だ。

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