ポグバの適正ポジションはどこなのか 彼の起用で広がるマンUの攻撃的オプション

グラナダ戦でも存在感を発揮したポグバ photo/Getty Images

グラナダ戦ではボランチで先発出場を果たした

マンチェスター・ユナイテッドは9日にヨーロッパリーグベスト8、1stレグでスペインのグラナダと対戦。前半にヴィクトル・リンデロフからの素晴らしいフィードに抜け出したマーカス・ラッシュフォードがゴール右に決めて先制に成功。終盤にはダメ押し弾となるPKをブルーノ・フェルナンデスが沈め、ベスト4進出に向けて大きな一勝となった。
 
この試合、途中交代となったが中盤で勝利に貢献したのはポール・ポグバだ。スコット・マクトミネイとボランチでコンビを組んだフランス代表MFは持ち前の懐の深いコントロールから相手をいなし、左右にボールを供給して攻撃を活性化。彼の正確で速いパスは目を見張るものがあると言える。守備面でも精力的にプレスを仕掛け、この日はチームで2番目となる「21」回と中盤でのフィルター役としてもチームを支えた。中盤の底で攻守のバランスを取る役割は非常に重要であることが分かる試合でもあった。
 
しかし、ポグバの復帰戦となったACミラン戦でのサイドハーフ起用を新しい攻撃のオプションとして考えてみるのもいいかもしれない。今のマンUのサイド攻撃はラッシュフォードとダニエル・ジェイムズの突破に頼りがちなところがあるため、ポグバの高いキープ力を前線で発揮できるのは崩しのアイデアとしては悪くないと言える。実際、ミラン戦ではポグバが入った後半からペナルティエリア内で勝負できるシーンが増えていた。それにポグバの高さも魅力的だろう。191cmの大きな体躯はラッシュフォードやフェルナンデスといったクロスの名手との相性も悪くないはずだ。
 
グラナダ戦ではボランチとして十分に仕事をしていたため、今後も継続してボランチでの起用となることが予想される。だが、手詰まり気味な前線を考えると、新しいオプションとしてポグバのサイド起用に賭けてみるのもありかもしれない(データは『FBref』より)。

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