絶対的存在の穴をアーセナルはどう埋める 悩ましい“左SB”のチョイス

リヴァプール戦で無念の途中交代を余儀なくされてしまったティアニー photo/Getty Images

新たな可能性の模索も考えられる

絶対的な存在が負傷離脱を強いられることとなってしまったシーズン最終盤、アーセナルはいったい誰に左サイドバックを任せるのだろうか。

現地時間3日に行われたプレミアリーグ第30節リヴァプール戦で、これまでレギュラーとして活躍してきたスコットランド代表DFキーラン・ティアニーが負傷退場を強いられることとなってしまった同クラブ。英『Daily Mirror』によると、彼の離脱期間は4〜6週間程度とのこと。今季左SBは彼にほぼ任せきりの状態だっただけに、現地では代役が誰になるのかと話題になっている。

候補として挙げることができるのは、セドリック・ソアレスやブカヨ・サカといった選手だろう。前者は今季ティアニーが欠場した数試合において左SBで先発出場しており、後者は昨季同ポジションで出色のパフォーマンスを披露していた選手。サカに関しては攻撃陣の中心的存在なだけにあまり有力とは言えないかもしれないが、彼も候補に含めるしかないほどにアーセナルの左SBは人材が不足している。
おそらく、無難な選択肢はソアレスの逆サイドにおける起用だろう。しかし、ミケル・アルテタ監督の頭の中では、我々の予想だにしない選手の名前もあるのだろうか。指揮官はこの左SB問題について、自身の考えを次のように話している。

「キーランの離脱は間違いなく痛いね。今、チームの中に左SBで彼ほど高いクオリティを備えた選手は誰もいない。彼の穴を埋めるために、少し調整しないとね。トレーニングの時間があまり取れないから少しリスキーではあるけれど、より効果的なオプションを探してみたいと思っている。ちょうど攻撃の部分で何かを変えなければと考えていたところだからね。守備とトランジションの部分で安定感のある選手がいい。とにかく、何か解決策を見つけるために努力しようと思う」(英『Daily Mirror』より)

チームの調子が良くないこともあって、アルテタ監督はこれをチームが変わるキッカケと考えている節もあるか。準備期間が少ないため、次節シェフィールド・ユナイテッド戦にこそ無難なチョイスで臨む可能性は高いが、第32節のフラム戦では周囲がアッと驚くようなスタメンを組んでくることがあるかもしれない。

ティアニーの離脱というピンチをチャンスに変えたいアーセナル。はたして、アルテタ監督はこの逆境をどのようにして打破しにかかるのだろうか。若き指揮官の選択に注目が集まる。

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