[MIXゾーン]ベルマーレの浮沈のカギ握る“新アンカー” 黒星の開幕戦で差し込んだ光明

湘南の浮嶋監督が称えた選手とは photo/Getty Images 

指揮官も高評価

2021年の明治安田生命J1リーグの第1節が2月27日に行われ、湘南ベルマーレがサガン鳥栖に0-1で敗れた。73分すぎに湘南のMF高橋諒が自陣ペナルティエリア内で相手MF飯野七聖と交錯し、このプレイが主審によるオンフィールドレビューを経てPKという判定に。このPKを鳥栖のFW林大地が物にし、これが決勝点となった。

昨シーズンからの基本布陣である[3-1-4-2]でこの試合に臨んだ湘南は、ハイプレスと自陣へのリトリートを巧みに使い分け、同じ布陣で対抗してきた鳥栖のビルドアップを妨害。鳥栖の攻撃の起点であるアンカーの松岡大起を、湘南の2トップ(石原直樹と大橋祐紀)がマークし続けたことで、鳥栖陣営のパスをサイドに誘導することが概ね出来ていた。敗れたとはいえ、シーズン開幕から手堅い守備を披露できたことは、湘南にとってポジティブな要素と言えるだろう。

守備面で特に輝いていたのは、昨年までモンテディオ山形に在籍し、今シーズン開幕前に完全移籍という形で湘南に加わったMF中村駿。この試合でアンカーを務めた同選手は、両軍の選手中最多タイとなる、7回のデュエル勝利数を記録(データサイト『Sofa Score』より)。自陣中央にどっしり構えるだけでなく、サイドのスペースも頻繁に埋めていた。

また、前半終了間際に自陣ペナルティエリアに送られたクロスに反応し、相手のFW山下敬大のシュートを未然に防ぐなど、危機察知能力の高さも証明。中村のチームに対する貢献度の高さは、湘南の浮嶋敏監督が試合後のオンライン会見で発したコメントにも表れている。

「彼はここに来て1ヵ月ちょっとですが、チームに非常に順応してくれています。カバーリングの能力もそうですし、スペースをしっかり埋める、もしくはスペースでボールを受けて配球していくなど、攻守両面でボランチとしての働きをしてくれたと思います」

昨年まで湘南のアンカーを務め、今シーズン開幕前に浦和レッズへ完全移籍したMF金子大毅と遜色ないプレイを披露してみせた中村。前線に向けて効果的な楔のパスを度々送るなど、攻撃の起点としても存在感を示していた。早くも指揮官から信頼されている新アンカーが、今シーズンの湘南の浮沈のカギを握りそうだ。

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