見据えるのは“世界最高”の称号 バイエルンの爆速レフティーが目指す場所

昨季バイエルンでブレイクを果たしたデイビス photo/Getty Images

若きスピードスターが夢を語る

現時点でのサッカー界において、最高の選手を一人選ぶとすれば誰か。FWロベルト・レヴェンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)、MFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)、DFフィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)……。おそらく、こういった選手たちは多くの支持を集めることになるだろう。いずれもここ数年のサッカー界で大暴れを披露してきた選手たちだ。

だが、次の世代にも豪華な逸材は揃っている。現時点ではまだ上記の選手たちの実力には及ばないかもしれないが、“未来のバロンドール候補”を今から予想しておくのも面白い。ここ数年において、そのカテゴリーではFWジェイドン・サンチョ(ドルトムント)やFWアーリング・ハーランド(ドルトムント)あたりが他の同世代を一歩リードしていると言えるか。

しかし、バイエルン・ミュンヘンで昨季頭角を現したスピードスターもこの2人には負けていない。サンチョやハーランドといった選手はゴールに絡む回数が多い分目立つ存在となっているが、チームへの貢献度を考えればカナダ代表MFアルフォンソ・デイビスも間違いなく候補の一角には名を連ねてくることだろう。爆発的なスプリント力を武器に、バイエルンの左サイドを支配する同選手。今季は少し怪我に悩まされてこそいるが、試合に出れば印象的なパフォーマンスを披露する。彼もまた、その将来に期待せずにはいられないヤングスターと言えるのは間違いない。
そんなデイビスだが、本人も将来的にはバロンドール受賞を狙いたいと意欲を燃やしている。独『Tageszeitung』に対して、同選手はバイエルンでの将来について次のように語った。

「今ではまだ想像できないけれど、将来はバイエルンのキャプテンになりたいと考えているんだ。そのために、まだたくさん学ぶべきことはあるけどね。トップレベルでの経験やコミュニケーション能力の向上は必須だ。それから、個人としてはバロンドールになりたいと思っているよ。もうアーリング・ハーランドやジェイドン・サンチョはすでにその候補に入っていると思うけど、どうして僕がそこに入れないんだい(笑)? バイエルンは常に候補者を輩出してきたクラブだから、いずれは僕もそういう存在になりたいと思っているよ」

誰もが羨む“世界最高のサッカー選手”という称号の奪取を、将来の目標として設定したデイビス。はたして、ドイツでサイドを切り裂き続ける爆速レフティーはいつかその栄光を勝ち取ることができるのか。ライバルは多いが、ポテンシャルは十分なことは間違いない。20歳の若者が夢を叶える日を、ファンも心待ちにしているはずだ。

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