ドルトムントの大黒柱を称えるべし 最終ラインに君臨する“32歳”の守備者

ドルトムントを最終ラインから支えるフンメルス photo/Getty Images

プレイ面でもブンデス屈指の実力者

アーリング・ハーランドやジェイドン・サンチョら規格外のヤングアタッカーを前線に揃え、近年は魅惑の若手攻撃軍団を結成しているドルトムント。彼らのほかにも今季はMFジョバンニ・レイナやFWユスファ・ムココなどが頭角を現しており、同クラブでは優秀な金の卵が攻撃陣で暴れまわっている。

しかし、そんなヤングアタッカー軍団と化しているドルトムントの最終ラインには、経験豊富なベテランDFがどっしりと構えていることも忘れてはいけない。センターバックのマッツ・フンメルス(32)だ。

2019年夏にバイエルン・ミュンヘンから復帰した同選手。前回所属時からも落ち着きがあったが、年齢を重ねたことでさらに風格が増した印象は強い。ドルトムントの若手たちが思う存分能力を発揮できているのは、この男が最終ラインにいることも少なからず関係しているのだろう。守備の要、そしてチームリーダーの1人として彼の存在感は絶大。加えて、今季はプレイ面でもリーグトップクラスのパフォーマンスを披露している。

まず注目したいのは、そのデュエルの強さ。フンメルスは今季リーグ戦で97回のデュエル勝利数を記録しているのだが、これはブンデスでプレイするDF登録の選手中3位の数字。しかし、驚くべきはその勝率で、同選手は勝利数トップ5に入った選手の中で最も高い70.29%を記録している。2番目に高かったマルティン・ヒンターエッガー(フランクフルト)とフェリックス・ウドゥオカイ(アウクスブルク)が64.52%であったことを考えれば、フンメルスのレベルの高さは見て取れるだろう。

さらに、DFでありながらフンメルスは攻撃面でもドルトムントに欠かせない。2020-21シーズン、同選手がリーグ戦においてここまで味方に通したパスは計1099本。これは今季ブンデスでプレイした選手の中で堂々のトップとなっている。さらに、ロングパス成功数はDFで唯一の3桁となる112本を記録。最終ラインからの正確無比なロングフィードは彼の代名詞とも言えるプレイだが、このデータを見るにその精度は今なお錆び付いていないと言っていい。

これらのほかにも、経験に裏打ちされた鋭い読みを武器にここまでリーグDF中3位となる36回のインターセプトを成功させているフンメルス。リーダーシップも実力も申し分ない彼は、まさにドルトムントの大黒柱と呼ぶにふさわしい選手と言えるだろう。若いチームの中で奮闘するベテランDFのプレイには、今後も注目していきたいところだ。

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