走り続けることが武器 ユーヴェの中盤で汗をかく“モンスター”

ユヴェントスでプレイするマッケニー photo/Getty Images

運動量でチームを支えられる22歳

チェルシーのFWクリスティアン・プリシッチ、ドルトムントMFジョバンニ・レイナ、ブレーメンFWジョシュ・サージェント、リールFWティモシー・ウェアなど、彼らは今後のアメリカ代表を引っ張っていくであろう選手たちだ。

彼らに比べると地味かもしれないが、もう1人アメリカで注目したいのが今夏にシャルケからユヴェントスにレンタル移籍した22歳のMFウェストン・マッケニーだ。

ユヴェントスにはクリスティアーノ・ロナウドやアドリエン・ラビオ、アーロン・ラムジー、パウロ・ディバラなどネームバリューもあるスタープレイヤーが揃っており、ユヴェントスの中でもマッケニーは地味な方だ。決して派手なテクニックを持っているわけでもなく、スーパースターと取り上げられるタイプの選手ではない。

しかし、マッケニーの存在はユヴェントスにとって貴重だ。派手なテクニックは持っていないものの、マッケニーには90分間走り続ける豊富な運動量が備わっている。マッケニーの運動量を活かした守備もユヴェントスの武器となっており、着実に評価は高まってきている。

数字で見ると、ここまでリーグ戦にてユヴェントスでプレス回数1位となっているのはMFラビオで144回、2位は右のサイドバックやウイングバックをこなす機会が増えたファン・クアドラードで141回、3位はMFロドリゴ・ベンタンクールで138回、4位は今夏チームに加わった20歳のFWデヤン・クルゼフスキで131回、マッケニーは彼らに次いで5番目に多い124回だ。

とはいえマッケニーはリーグ戦で443分間の出場に留まっている。同じ中盤のラビオは740分間、ベンタンクールも579分間、クルゼフスキも532分間プレイしている。プレイタイムから考えると、マッケニーの128回という数字は称賛していいはずだ。

シャルケではボランチに加えてセンターバックまでこなすなど守備的な位置での起用も目立ったが、より高い位置で起用して前線からプレスに走ってもらう手もある。優雅な司令塔とはいかないが、マッケニーに守備的なタスクを任せてトップ下に配置するのも悪くない。

最前線には35歳の今も変わらぬ得点力を発揮するロナウドが君臨しているが、ロナウドは守備に積極的な選手ではない。同じ前線のアルバロ・モラタと比較すると、モラタは671分間の出場で108回のプレスを記録しているのに対し、650分間出場しているロナウドは約半分の51回しか記録していない。

ロナウドの前線からの守備負担を軽減する意味でも、マッケニーのように運動量豊富な選手は貴重な存在となるはず。18日にはアメリカ年間最優秀選手賞が発表され、マッケニーがプリシッチらを抑えて受賞した。

アメリカ人選手らしいフィジカルの強さを持つマッケニーも代表で貴重な存在となっていくはずで、今後のアメリカサッカー界を背負っていく実力者の1人としてカウントしていくべきだろう。(データは『FBref.com』より)

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