前半戦だけの勢いではない
今季のミランはスクデットを狙えるチームなのだろうか。
開幕前はユヴェントスとインテルが優勝候補として取り上げられていたが、12試合を終えた段階でミランは未だに無敗を維持。ユヴェントスとインテルを抑えて首位に立っている。
前半戦だけの勢いと考えることもできるが、今のミランの強さは本物なのか。クラブ公式が紹介する興味深いデータが2つある。
まず1つは、セリエAにて昨季から合わせてミランは現在14試合連続で2得点以上挙げている。これは1948年にトリノが記録した13試合連続を上回るレコードだという。大黒柱のズラタン・イブラヒモビッチが何度か離脱する中で、継続して2点以上奪ってきたのは見事だ。
また昨季から合わせてミランはリーグ戦で24試合連続で負けがない。これは1993年以来ではクラブ最長だ。快進撃が始まったのはセリエAが再開した6月からのことで、その勢いが今季開幕後も続いていることになる。
これだけ歴史的な記録を生み出していることを考えると、今季のミランは特別なチームなのかもしれない。単なるロケットスタートではなく、ミランをスクデット筆頭候補と捉えていくべきか。
20日には好調を維持するサッスオーロとの対戦が予定されており、勝ち点差1で2位に迫るインテルを振り払うためにも勝ち点3が欲しい。この試合でも2点以上奪い、そのリードを守れるのか。こうなったら無敗優勝まで狙ってほしいところだ。