ピッチ上での連携は問題ないが ドルトムントの17歳が苦戦するものとは

早くもドルトムントで存在感を放っているベリンガム photo/Getty Images

若きMFはドイツ語の勉強にも励む

獲得当初は未来ある若手のうちの一人として、2~3年後あたりに主力となってくれれば良いと考えていた人も多かったはず。しかし、今夏ドルトムントにやって来た17歳は、加入初年度から素晴らしいパフォーマンスを披露している。その17歳とは、2500万ユーロ(約31億円)と言われる移籍金でバーミンガムから加入したMFジュード・ベリンガムだ。

いずれは活躍するものと思っていたが、これほど早くトップレベルに馴染むとは驚きだ。昨季チャンピオンシップ(英2部)で当時16歳ながら41試合に出場し脚光を浴びていた逸材とはいえ、この若者は周囲の予想よりも早くブンデスリーガの水に馴染んでいる。ここまで公式戦9試合に出場して1ゴール2アシストという新天地での成績は、称賛されて然るべきものだろう。

しかし、そんなベリンガムもドイツに来て未だに悪戦苦闘しているものがあるようだ。それはドイツ語の習得。ピッチ上であれほど味方と好連携を見せている同選手だが、チームメイトとの日常会話には少しだけ苦労しているのだという。これについて、ベリンガムは英『Independent』へ次のように語っている。
「日を追うごとに理解は増しているんだけどね。どうしてもドイツ語を喋るのは難しいよ。ドイツの人々はどうやったらこんな発音をできるのかと、本当に奇妙に思っている。でも、通訳もいるから安心さ。それに僕が3つ単語を言えば、相手は大抵のことを理解してくれるよ」

まだまだ文章にしてドイツ語を話すことはできないとベリンガム。しかし、日本人として考えれば彼はまだ高校生。この年齢でもう一つ言語を習得しようとしているのだから、そうなるのも無理はない。むしろ、試合をこなしながらいくつかの単語を覚えている点はもっと評価されるべきだろう。

ドイツでの生活に慣れる暇もないまま、即戦力としてドルトムントの中盤を支えている17歳。今でも周囲の選手と息ピッタリなベリンガムだが、彼がドイツ語を習得した暁にはさらに素晴らしい連携プレイを披露してくれるかもしれない。

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