[MIXゾーン]新たなターゲットマンに新進気鋭のCB 4戦無敗ベルマーレの原動力は

直近のリーグ戦2試合連続でゴールを挙げている指宿 photo/Getty Images

指揮官も高評価

明治安田生命J1リーグの第25節が10月31日に行われ、湘南ベルマーレが横浜FCに1-0で勝利した。

この試合で気を吐いたのは、10月25日のサガン鳥栖戦(第24節)で公式戦1年5か月ぶりとなるゴールを挙げたベルマーレのFW指宿洋史。前半9分すぎにDF田中聡からの縦パスをヒールキックで、17分すぎにはMF茨田陽生からの楔のパスを右足で捌いて自軍の攻撃を加速させるなど、試合序盤から安定感抜群のポストプレイを披露。後半34分には敵陣ペナルティエリア右隅へ走りながらDF岡本拓也からのスルーパスを受け、決勝ゴールを挙げてみせた。

また、前節と同じく3センターバックの左に入った田中聡(18歳)と、右のセンターバックで起用された舘幸希(22歳)も躍動。身長173cmと小柄ながらフィジカルコンタクトを厭わない田中は、自陣からの力強いドリブルや鋭い出足からのボール奪取でベルマーレの攻守を下支え。舘も試合全体を通じて的確なカバーリングを見せたほか、両軍の選手中トップタイとなる3本のキーパスを叩き出すなど、ビルドアップの起点としても機能した(味方のシュートに繋がったパス。スタッツは『Sofa Score』より)。

小柄ながら肉弾戦が得意な田中聡(左)と、ビルドアップの起点として存在感を示している舘(右)photo/Getty Images

ベルマーレの浮嶋敏監督は横浜FC戦後に行われたオンライン会見で、指宿と田中、及び舘のパフォーマンスを称えている。

ーー再三にわたり、指宿選手のポストプレイから縦に速い攻撃を繰り出せていたように見えました。指宿選手のパフォーマンスやその周囲の選手のサポートについて、監督はどのように評価されていますか。


「指宿は大きい(身長が高い)ので頭でのプレイが目立つ印象があるんですけど、実は足下でのプレイに長けている選手で、今日の試合でもそういうプレイであったり、楔のボールを胸で収めたりすることが多かったと思います。今週ずっとカウンターのトレーニングをしてきたので、そういう部分は彼中心に出せたのかなと思います」

ーーセンターバックの田中選手や舘選手の持ち運びが効いていたように見えましたが、監督はどのように評価されていますか。


「(自チームの最終ラインの)背後に入ってくるボールが増えるゲームになるだろうと思っていたんですけど、両選手ともにそれを簡単にやらせないところであったり、対人守備の部分であったり、攻撃参加をするときでも片一方が出ればもう一方はしっかりバランスを取る(自陣に残る)というのがよく出来ていたと思います」

直近のJ1リーグ4試合で2勝2分けと、復調ムードが漂っているベルマーレ。今季の同リーグでチーム内最多の6ゴールを挙げているエースストライカーの石原直樹が、10月21日のサガン鳥栖戦(第13節延期分)で左頬骨を骨折。また、今季開幕よりセンターバックのレギュラーとして君臨していた大岩一貴が9月13日のガンバ大阪戦(第16節)で左眼窩底と鼻骨を骨折し戦線離脱中、大野和成と坂圭祐の両センターバックも第24節から引き続き欠場と苦しい台所事情のなか、田中と舘、そして指宿の3人が彼らの穴を補って余りあるプレイを披露してみせた。新進気鋭の若手センターバックと2試合連続ゴールの長身FWが、今後も同クラブの原動力となるかもしれない。

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