“2番手”と見られていた男たちの大躍動 ミランが手に入れた充実のスカッド

チャルハノールの代役として十分すぎるパフォーマンスを示したB・ディアス photo/Getty Images

主力が不在でも代役が輝く

2020-21シーズン、快進撃を披露しているACミランの強さは本物か。今季は開幕からここまでの公式戦を無敗で突き進んでいる同クラブ。昨季冬の移籍市場でFWズラタン・イブラヒモビッチを確保してからというもの、彼らは以前と見違えるような強さを手にしている。

当初、この快進撃は一過性のものに過ぎないと考えていた人も少なくはないだろう。しかし、開幕直後にイブラヒモビッチが新型コロナウイルスの影響で離脱しても、攻撃陣の中心を担うMFハカン・チャルハノールが負傷で戦列を離れていた期間があっても、彼らは無敗を継続している。今のミランにはたとえ主軸となる選手が不在でも、その代役として出場した選手が奮闘する好循環が生まれているのだ。

その流れは現地時間29日に行われたヨーロッパリーグのスパルタ・プラハ戦でも見て取れた。この試合で出色のパフォーマンスを披露したのは、MFブラヒム・ディアスとDFディオゴ・ダロト。それぞれチャルハノールとテオ・エルナンデスの代わりとして先発したのだが、両者は共にとても代役とは思えぬほどの活躍を披露してみせた。

ダロトは1G1Aの活躍でミランの勝利に貢献した photo/Getty Images

まずはB・ディアス。この男は24分に果敢なプレスから相手の所持していたボールを掻っ攫うと、そのまま一度イブラヒモビッチに預けて自身は中央へと走り込む。手薄になった相手ゴール前に侵入したところでイブラヒモビッチのリターンを受け、そのまま冷静にシュートを相手ゴールへと流し込んだ。前線からの守備を怠らず、チームを勢いづける先制弾を決めたB・ディアス。間違いなく強いインパクトを残したと言ってよく、データサイト『WhoScored』も彼には評価点「8.3」という高い数字を与えている。

しかし、そんなB・ディアスの評価点を超えてきたのがダロトだ。この試合、同選手はチームが2点目を奪った場面で、左サイドから右足アウトにかけた鮮やかなクロスを披露。FWラファエル・レオンのゴールをアシストした。そして、今度は自分の番だと言わんばかりにチーム3点目を叩き出す。66分、左サイドで長距離のスプリントを仕掛け、MFイスマエル・ベナセルのロングフィードを引き出した同選手。ボールを受け取ると、冷静にGKの位置を見極めてゴール左隅にシュートを突き刺した。この活躍でダロトは評価点「9.1」を獲得し、マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれることとなった。

試合開始前には、あくまで代役として多くの人に見られていたであろう両選手。しかし、試合が終わってみれば主力級の活躍とあって、これに驚いたファンも少なくはなかったはずだ。2番手と目されていた選手たちが、出番を得るなり躍動している今季のミラン。試合後、ステファノ・ピオリ監督も「誰もがうまくやってくれているので、先発の11人を選ぶことがより困難になってきている」と話しているが、まさにその通り。2020-21シーズン、充実のスカッドを手に入れたロッソネリが大暴れすることとなりそうだ。

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