下位クラブにも勝利のチャンスあり
以前のリーガ・エスパニョーラはバルセロナ、レアル・マドリードの2強が圧倒的な強さで白星を重ね、それをアトレティコ・マドリードが追いかける構図だった。
イングランドのプレミアリーグなどと比較すると上位と下位の力関係がはっきりしていたリーグだったのだが、ここ最近は変わり始めている。2強に以前ほどの力が無くなってきているのだ。
その事実は中堅クラブの選手たちに自信を与える。以前はバルセロナやレアルとは引き分け狙いでいくべきと考えていたクラブも多かっただろうが、今では勝てるのではないかと希望を抱くチームも出てきている。
スペイン『MARCA』によると、31日にバルセロナと対戦するアラベスのFWホセルは今でもバルセロナのことを世界のベストチームと認めている。しかし、無敵ではないとも口にしている。バルセロナとの対戦でも、勝利の希望を捨てる必要はないのだ。
「バルセロナは世界ベストチームの1つだ。昨季の僕たちは2試合とも負けているからね。良いメンタリティで試合に臨まないといけない。難しい戦いになるだろうけど、少ないチャンスで得点を決めないと。彼らも無敵ではないし、勝つこともできる」
バルセロナもレアルも、すでに今季格下に敗れている。米『ESPN』はアトレティコを含め、リーガの上位陣が脆弱になったと厳しい評価を下している。これまでとは違う激戦となっていくはずで、バルセロナとレアルが楽に独走するリーグではなくなっていくだろう。
クリスティアーノ・ロナウドは去り、リオネル・メッシもそう遠くないうちにバルセロナを去るだろう。時代が変わる瞬間は確実に近づいており、2強が支配する構図はひとまず終わりと言えそうだ。