“守備職人”がチームの英雄に リヴァプールを救うMr.ユーティリティ

最終ラインまでこなすファビーニョ photo/Getty Images

大きすぎた2年前の補強

最終ラインの要であるフィルジル・ファン・ダイクが大怪我を負ってしまい、大ピンチを迎えたリヴァプール。

誰かがファン・ダイクの穴を埋めていかなければならないが、現段階で最も期待できるのはファビーニョだろう。

ファビーニョはこれまでアンカーをメインにプレイしてきたが、緊急時にはセンターバックもこなしてきた。今がその緊急事態であり、ファビーニョはセンターバックでもトップレベルのパフォーマンスを約束してくれる守備職人だ。
21日にはチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節でアヤックスと対戦したが、このゲームでもファビーニョはセンターバックを担当。見事なクリアを決めるなど、チームの1-0勝利に貢献した。

ファビーニョがセンターバックを務めるのは今季2回目だが、前回はリーグ戦のチェルシー戦だった。そのゲームもクリーンシートを達成しており、ファビーニョこそファン・ダイクの代役を任されるにふさわしい選手と言えよう。

データサイト『WhoScored』によれば、ファビーニョは今季センターバックでプレイした135分間でタックル8回、インターセプト6回、クリア4回、パス成功率95%と、攻守両面で抜群のパフォーマンスを見せている。

冬に新戦力を加える手もあるが、当面はジョー・ゴメス、ジョエル・マティプ、ファビーニョ、さらにはアヤックス戦にも途中出場した19歳のリース・ウィリアムズなど若手DFも起用していきながらファン・ダイクの穴を埋めるしかない。

ユーティリティ守備職人のファビーニョを2018年夏に獲得しておいたのは大正解で、今夏にチアゴ・アルカンタラを加えたのも大きい。これでジョーダン・ヘンダーソン、あるいはチアゴにアンカーの位置を任せ、ファン・ダイクが戻るまでファビーニョにセンターバックの仕事に専念してもらうこともできる。

緊急事態なのは間違いないが、リヴァプールはこの苦境をチーム全員で乗り越えられるか。

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