アーセナルにブラジル人選手が増えてきた。今夏の移籍市場でDFガブリエウ・マガリャンイスとFWウィリアンを加えたことによって、昨季から在籍していたDFダビド・ルイスとFWガブリエウ・マルティネッリを含め同国出身選手が計4名在籍することとなった今季のガナーズ。2018-19シーズンにはゼロだっただけに、この“サッカー王国”勢の増員は少し注目すべきトピックと言えるだろう。
そんな勢力拡大の影響が、後の補強策に関係してくるかもしれない。実は最近、彼らブラジル人組がとある元セレソン戦士をアーセナルに勧誘していたのだという。その元セレソン戦士とは、2016年冬の移籍市場でチェルシーから上海上港へと向かったMFオスカルだ。中国へ渡ってから4年半の時が経過した同選手。英『THE Sun』によると、彼はつい最近、かつてクラブや代表で共闘したウィリアンとD・ルイスにアーセナルへ来ないかと誘われたようだ。
「ウィリアンとD・ルイスは僕のことを呼んでいたよ。彼らとのコミュニケーションは良好だ。僕は時々彼らと話をするのさ。その時、『ウチに来なよ』って言ってきてね。でも、今の僕にとってそれは少し難しいかな。現在は上海と契約を結んでいる身だからね。彼らが再びの同じ場所に集まったことは、僕も嬉しく思う。選手にとって最も重要なのは幸せであることなんだ」
「本音を言うとヨーロッパに戻りたい。でも今はまだその時期じゃないんだ。いくつかのクラブからアプローチがあったけど、現状戻るのは困難と言えるね。ここでの契約を全うしてから、ヨーロッパに戻ることを考え始めたい。最初に選択したクラブはチェルシーだった。まだ幼い頃にブラジル人選手がたくさんいたから、イタリアのリーグにも興味があるよ。昔から僕はインテルやミランのようなチームが大好きなんだ」
旧友から誘いを受けるも、まだその時期ではないと話したオスカル。しかし、将来的に欧州の舞台へ舞い戻ることに関してはかなり前向きな考えを持っているようだ。
とはいえ、オスカルが上海上港との契約を満了するのは2024年の11月。それだけに、彼の加入は難しいかもしれない。しかし、今後ウィリアンとD・ルイスが他の同胞に声をかける可能性も決して低くはないだろう。今回はまずチェルシーでも共闘していたオスカルに声をかける形となったようだが、思わぬところでアーセナルに補強の“ブラジル・ルート”が開通しようとしている。
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