もはや選手でありながら“教授” ミランの皇帝に求められる若手育成

ミランのイブラヒモビッチ photo/Getty Images

昨季後半戦も周囲の選手が覚醒

選手を指導するのは指揮官の仕事だが、選手が選手を指導することもある。

セリエAを代表する名門・ミランにおいて、もはや教師のような立ち位置になっているのが38歳のFWズラタン・イブラヒモビッチだ。

今冬ミランに復帰したイブラヒモビッチは、合流当初から圧倒的な存在感でチームを牽引。個人のパフォーマンスだけでなく、チームメイトのパフォーマンスまで向上させてみせた。
MFハカン・チャルハノール、FWアンテ・レビッチ、FWラファエル・レオンなど、イブラヒモビッチの周囲でプレイする攻撃的な選手たちは全員強い影響を受けている。昨季後半戦から急激にパフォーマンスが向上したのはイブラヒモビッチ効果が大きいのだろう。

それは新シーズンも続く。2021年夏までクラブとの契約を延長したイブラヒモビッチには、若手選手たちを教育する役割も期待されている。

伊『Gazzetta dello Sport』も教授・イブラヒモビッチに注目しているが、ミランは今夏にレアル・マドリードからMFブラヒム・ディアス(21)をレンタルで獲得。さらにブレシアからMFサンドロ・トナーリ(20)の獲得にも近づいている。

ビッグクラブでプレイするとはどういうものなのか。大先輩イブラヒモビッチからその心意気を学ぶことになるのだろう。

さらにスウェーデンの世代別代表でプレイする17歳FWエミル・ロバック、リヨンとの契約が満了した20歳DFピエール・カルル、昨季終盤にアカデミーから昇格してきた18歳FWロレンツォ・コロンボらの成長にも一役買ってくれるのではと期待している。

もはや選手以上の役割を任されているイブラヒモビッチだが、ミランは昨季終盤戦の勢いを維持できるのか。ピッチ上の監督との表現もふさわしい皇帝・イブラヒモビッチが束ねるミランの旋風に期待だ。

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