複数得点決めたMFがまさかの“ゼロ” アーセナルがアワール狙う理由

リヨンのアワール photo/Getty Images

中盤は創造性と得点力が欠けている

今夏に中盤の補強を狙っているとされるアーセナルでは、リヨンMFフセム・アワールがターゲットの1人になっている。

22歳のテクニシャンはビッグクラブから目をつけられている有望株だが、なぜアーセナルにはアワールのような選手が必要なのか。理由の1つに、MF陣の得点力が挙げられる。

アーセナルの中盤にも優秀な選手は揃うものの、2019-20シーズンのプレミアリーグにて複数得点を挙げたMFは1人もいない。
グラニト・ジャカ、メスト・エジル、ジョー・ウィロック、ルーカス・トレイラが1点ずつ決めただけで、マッテオ・グエンドウジとレアル・マドリードからレンタル加入しているダニ・セバージョスは無得点だった。DFダビド・ルイス、ソクラティス・パパスタソプーロスの2人が2点ずつ奪っていることを考えると、MF陣の得点数は確かに寂しい。

FWエディ・エンケティアが2点、ガブリエウ・マルティネッリが3点、ニコラ・ペペが5点、アレクサンドル・ラカゼットが10点、そしてピエール・エメリク・オバメヤンが22点と、やはり得点部分でオバメヤンへの依存が大きい。

上位進出へもう少しMF陣の得点が欲しいところで、アワールにはその期待がかけられる。2019-20シーズンもリーグ・アンでは25試合で3得点3アシストの成績を残しており、リーグ戦をフルで開催できた2018-19シーズンには37試合に出場して7得点8アシストを記録している。得点を奪う力があるのは間違いない。

チャンピオンズリーグの方でも2019-20シーズンは1得点6アシストと、得点には絡めている。22歳という年齢も魅力で、ビッグクラブが手を出すのも当然だろう。

獲得は容易ではないが、アーセナルが獲得すれば中盤に創造性と得点力がプラスされるのは間違いない。

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