ついにチャンピオンズリーグ決勝の舞台まで駒を進めてきたパリ・サンジェルマンでは、ネイマールやキリアン・ムバッペら前線のスター選手たちが圧倒的な存在感を放っている。
しかし、忘れてはならない陰の実力者たちがいるのだ。中盤で攻守に走り回る優秀な脇役たちだ。
パリの中盤ではワールドクラスの司令塔であるマルコ・ヴェッラッティが主役であり、ヴェッラッティのパスから攻撃がスタートする機会は多い。しかし、中盤で重要なのはヴェッラッティだけではない。
今のパリには、この1年半ほどで揃えた3人のいぶし銀なMFがいる。
昨年1月にゼニトから加入したアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデス、昨夏にエヴァートンから加わったセネガル代表MFイドリッサ・ゲイェ、マンチェスター・ユナイテッドから加わったMFアンデル・エレーラの3人だ。
いずれも主役を張るような派手な選手ではないが、実力は確かだ。ゲイェはプレミアリーグでもエンゴロ・カンテに負けぬレベルの潰し屋と評価され、エレーラもマンUでは圧巻の運動量を見せていた。
パレデスはパスの部分でもチームに貢献することができ、ヴェッラッティが先発を外れた今季のチャンピオンズリーグ準決勝・ライプツィヒ戦では効果的な縦パスも出していた。
この活躍もあり、『90min』はバイエルンとの決勝でもパレデスは先発を任されるにふさわしい選手とまで絶賛している。
もちろんアンカーを務めるマルキーニョスのことも忘れてはならない。ヴェッラッティを除けば中盤の構成は地味かもしれないが、仕事人と呼べる職人気質な選手たちが揃っている。
彼らは守備面でも強さを発揮してくれるため、ネイマールやムバッペらアタッカー陣にとっては守備負担の部分でも大きな存在になっているはずだ。これまでのパリは攻撃一辺倒といったイメージだったが、この1年半の間にパレデスら中盤の3人衆を獲得できていたことも今季のチャンピオンズリーグ決勝進出に影響しているのだろう。
主役を輝かせる脇役たち。決勝でもパリの中盤で働き続ける陰の実力者から目が離せない。
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