CLでも輝いた男をたった“18億円”で売却 チェルシーが手放した有能MF

アタランタへ完全移籍するパシャリッチ photo/Getty Images

「クレイジーだよ」

チェルシーは才能溢れるMFをなぜもっと評価しなかった。アタランタで躍動するクロアチア代表MFマリオ・パシャリッチに関して、かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍したリオ・ファーディナンド氏が声を上げている。

ファーディナンド氏がそう思うのも無理はないか。2018年夏にチェルシーからアタランタへとレンタルされたパシャリッチは、イタリアで目覚ましい活躍を披露している。加入初年度から公式戦42試合に出場してレギュラーの座を確立すると、チームの3位躍進に貢献し今季もアタランタに欠かせない存在として中盤に君臨。昨季を上回る公式戦45試合に出場し12ゴール7アシストを記録した。

敗戦こそしたが、現地時間13日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝のパリ・サンジェルマン戦でも素晴らしいシュートをゴールネットに突き刺したパシャリッチ。彼が欧州最高峰の舞台においても十分通用する実力を備えていたことは誰が見ても明らかだろう。しかし、アタランタが買取オプションを行使したことで同選手のチェルシー復帰は消滅。中盤に優秀な人材が揃っているとはいえ、ブルーズは25歳の有能MFを手放すこととなっている。
「(PSG戦での)彼のゴールは本当にクレイジーだった。パシャリッチは6年間チェルシーの選手だったのに、彼らはこのMFをたった1200万ポンドちょっとで手放したんだ。それもクレイジーだよ」

英『BT Sport』によると、ファーディナンド氏はPSG戦におけるパシャリッチの得点を見てこのように漏らしたという。ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の指導を受けたからこそ成長できたとも言える。しかし、それでもチェルシーはもう少し高い移籍金を回収することができたのではないか。現地メディアによれば、その移籍金は1400万ユーロ(約18億円)。たしかにアタランタからしてみれば、これ以上ない“コスパ補強”と言えるだろう。磨けば光った大きな才能を、チェルシーは驚くほど安値で手放すことになってしまったと同氏は考えているようだ。

レンタル開始時点でパシャリッチがここまで化けると思っていた人は多くなかっただろうが、結果として有能MFをバーゲン価格で売却してしまったチェルシー。過ぎたことだけにパシャリッチに関しては仕方ないものの、今後はレンタル戦士が大化けした時のことも考慮して移籍金を設定したいところだ。

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