いつか欧州5大リーグで大活躍を 鈴木優磨が抱く“さらなる高み”への熱意

シント・トロイデンの鈴木 photo/Getty Images

「他の人と比較したくはない」

2019-20シーズンは日本の次世代を担う選手たちが多くのポジティブな話題を提供してくれている。ザルツブルクから世界屈指の強豪リヴァプールへとFW南野拓実が移籍を果たし、シント・トロイデンからボローニャへ活躍の場を移したDF冨安健洋がセリエAで大ブレイク。他にもフランクフルトへ舞い戻ったFW鎌田大地はここまで順調に得点やアシストを重ね、チームに不可欠な存在となった。

香川真司や長友佑都らが2010年代前半に日本人選手の底力を示してみせたが、このままいけば近いうちにもう一度“日本人選手の活躍ラッシュ”を見ることができるかもしれない。そんな期待を抱かせてくれる若きサムライたちだが、その中で昨夏に初の海外挑戦を果たした24歳のアタッカーも虎視淡々とステップアップを狙っている。シント・トロイデンに所属するFW鈴木優磨だ。

加入初年度となった今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりリーグ戦が途中で打ち切られてしまったものの、鈴木はリーグ戦24試合に出場して7得点とまずまずの結果を残している。このままいけば同じ地で評価を高めた冨安や鎌田のように、いずれ欧州5大リーグのクラブから声がかかることもあるだろう。鎌田はレンタルバックだが、シント・トロイデンでの活躍が認められたことに違いはない。ベルギーでの活躍がフランクフルトにおける成功を呼び込んだと言っても過言ではないだろう。
そんな彼らの後に続きたい鈴木。本人も早い段階での欧州5大リーグクラブへの移籍を希望しているようだ。とはいえ、冨安や鎌田のような存在は自身にとって関係ないとも鈴木は次のように語る。ベルギー『Voetbal Belgie』が報じた。

「ベルギーリーグをリスペクトしているけれど、自分はより高い目標を立てています。鎌田大地のようなプロジェクトにサインしたいか? 自分と他の人を比較したくはないですね。でも、いつか欧州5大リーグのいずれかでプレイしたいと考えています。ですので、行き先はブンデスリーガに限定されないでしょう」

シント・トロイデンの選手だけに比較されることも多いが、あくまでも自分の道を貫いてステップアップを目指す鈴木。はたして、このサムライはそう遠くないうちに目指す“さらなる高み”へ到達することができるか。24歳の将来が楽しみでならない。

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