リーグ戦再開後にアーセナルの守備は悪化する? 懸念される“集中力の低下”

もともと強固とは言い難い最終ラインだったが、アーセナルはさらに苦しむこととなるか photo/Getty Images

”仲間”の不在は大きな不安要素

長きにわたって、アーセナルの課題と指摘されるのは決して強固とは言えない守備陣だ。優れたアタッカーは揃っているものの、無駄な失点で勝ち点を取りこぼす試合も近年は多い。ここさえ改善できれば上位も見えてくるはずだが、なかなかそうはいかないのが現実だ。

そんな中、クラブOBのポール・マーソン氏はリーグ戦再開後に、アーセナルの守備がさらに悪化する恐れがあると主張している。ファンからの視線がない環境が、選手の緊張感を削ぐかもしれないとの考えからだ。実際、今週行われた格下ブレントフォードとの練習試合で、彼らはまさかの逆転負けを喫している。それも3ゴールを献上してのものとあって、マーソン氏は嫌な予感がしているようだ。

「アーセナルのことを心配しているよ。私は彼らがブレントフォードに対して何度も失点しているのを見て、不安を抱かずにはいられなかった。正直に言ってしまえば、彼らのDFはトップクラスではない。そう言った選手たちが優れたパフォーマンスを披露するにはファンの力が必要なんだ。ファンは彼らに集中力を与える。アーセナルには観衆が必要だと思うよ。特にブレントフォード戦で1失点目のキッカケとなったダビド・ルイスの軽率なプレイは、明らかにファンがいなかったからだ。リーグ戦再開後、アーセナルの守備は少し問題になると思うね。観客がいない中で、彼らのスイッチは切れると思う。多くの間違いが起こる気がしてならないんだ」
マーソン氏がこのように語ったことを英『THE Sun』が伝えている。ヘディングを用いた少々無茶とも言える個人技で突破を図りボールロストした結果、奪われたボールをそのまま得点につなげられてしまったD・ルイス。選手の集中力が欠けていることを実感する象徴的なプレイだった。

ファンの存在がチームを強くするとはよく言うが、これはまさにその言葉を現したような事態か。12人目の選手とも言われる“仲間”を失った影響を一番受けるのは、アーセナルの最終ラインかもしれない。

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