現在サウサンプトンからイタリアのサンプドリアにレンタル移籍している日本代表DF吉田麻也は、長いサウサンプトン生活の中で多くの名DFを目にしてきた。
吉田にとってはライバルでしかないのだが、サウサンプトンは中堅クラブながら常に優秀なセンターバックを抱えている不思議なクラブでもあった。
その中でも1番の大出世を果たしたのが現リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクだろう。サウサンプトンで着実に結果を残し、今や世界トップクラスのセンターバックと呼ばれるようになった。
米『ESPN』が吉田のコメントを紹介しているが、吉田はオランダのVVVフェンロでプレイしていた頃よりファン・ダイクのことを知っている。当時ファン・ダイクは同じオランダ・エールディヴィジのフローニンヘンでプレイしていたのだ。
当時からファン・ダイクのパワーは圧巻だったようだが、粗削りなところもあったと吉田は語る。サウサンプトンでの成長が大きかったのだろう。
「彼のことはオランダのフローニンヘンの時から知っています。当時から大きくて、フィジカルに優れていました。ただ、テクニックの部分や集中力は時折欠如していた。サウサンプトンで再会した時、彼はすでに非常に優れた選手となっていました。誰もが彼をプレミア最高のセンターバックの1人になると評価していましたし、ビッグクラブへ移籍するだろうと」
「時々彼に嫉妬しました。僕はトレーニング終了後毎日ジムへ行ってましたけど、その窓から駐車場を見ると彼は1番最初に帰ってましたからね。彼にはジムや、特別なリカバリーは必要なかった。彼は生まれながら非常に強くて、他の誰よりもスピードがあります。テクニックも優れていますし、リーダーシップもありますから」
ファン・ダイクほどの強さ、スピードを備えたセンターバックはサッカーの歴史を振り返っても少ない。まさに特別なプレイヤーであり、隣で見ていた吉田もその凄さを嫌というほど理解しているのだろう。
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