今夏、バルセロナはウルグアイ代表FWルイス・スアレスの後継者としてインテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスを狙っているとされるが、今冬の移籍市場では別の南米産ストライカーの獲得を企てていた。エヴァートンに所属するブラジル代表FWリシャルリソンだ。
今ではプレミアリーグでも屈指のアタッカーとしてファンに認知されるようになったリシャルリソン。実力者だけに、バルセロナが欲しがったのも無理はないだろう。しかし、結局このオファーはエヴァートンによって拒否され、このブラジル代表FWは後半戦もプレミアでプレイすることとなった。エースの流出を恐れていたエヴァートンのファンにとっては朗報だったと言える。
だが、今季途中まで同クラブの指揮官を務めたマルコ・シウバ前監督は、リシャルリソンの去就に関して全く心配などしていなかったという。英『Football Daily』に対して、彼はワトフォード時代から連れ添った愛弟子について次のように述べている。
「実際のところ、それが本当だったかどうかはわからないんだ。市場が近づいてくれば、人々は常に噂をするもの。そして、クラブは最高の選手を求めて動いている。噂されるのも無理はないよ。だけど私はクラブにいた頃から知っている。リシャルリソンがエヴァートンでのプレイに集中しているとね。その気持ちは今も同じだと私は確信しているよ。彼はこれからもエヴァートンでの仕事を途中で投げ出したりはしないだろう。彼はクラブを愛しているし、エヴァートンが彼を歓迎してくれた時のことを覚えているからね」
リシャルリソンのクラブ愛を強調し、彼はエヴァートンでのミッションを途中で放棄するような選手ではないと話したかつての師。M・シウバ氏はワトフォード時代からリシャルリソンを指導しているだけに、愛弟子の気持ちを理解しているのだろう。
エヴァートンとリシャルリソンの現行契約は2024年まで続くが、このブラジル代表FWはそれまでマージサイドでプレイし続けることとなるのだろうか。ワールドクラスに成長した23歳だが、ビッグクラブでプレイするまではもうしばらく時間がかかるかもしれない。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/