109試合で驚異の“270ゴール” 史上最強級だったハインケス・バイエルン

CLを制した当時のバイエルン photo/Getty Images

当時の強さは異常だった

バイエルンはいつの時代もドイツをリードするビッグクラブだったが、クラブ史の中でも2012-13シーズンは史上最強と言っていいのではないか。ユップ・ハインケスの下で3冠を達成した当時のチームはサッカー史に残るパーフェクトな集団だった。

攻撃はアリエン・ロッベン&フランク・リベリを中心にキレ味抜群で、フィリップ・ラームとバスティアン・シュバインシュタイガーのベテランコンビがチームに落ち着きをもたらす。ゴールにはもちろん世界最高のGKの1人であるマヌエル・ノイアーが構える。しかもチーム全員が攻守にサボらないのが特徴的で、攻守両面で全員がハードワークしていたのも大成功の理由だ。

英『Squawka』によると、2011年から2013年にかけてハインケスに率いられたバイエルンは109試合で270ゴールも叩き出している。2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグ準決勝であのバルセロナを2戦合計7-0で粉砕するなど、とにかく手がつけられない状態にあった。
109試合の戦績は83勝12分14敗。270得点53失点と全ての面で文句のつけようがない結果となっている。2011-12シーズンは決勝でチェルシーにPK戦の末敗れる悔しい経験をしているが、あの時も圧倒的に試合を支配していたのはバイエルンの方だった。チェルシーに敗れたのはアンラッキーな部分もあり、本来であればチャンピオンズリーグ連覇も達成できていたはずだ。

『90min』はハインケスが史上最高の指揮官の1人として引退したと名将のキャリアを称えているが、ハインケスからバトンを受け取ったジョゼップ・グアルディオラも2012-13シーズンの強さに近づくことはできなかった。圧倒的な攻守の切り替えの速さなど、ハインケスが作り上げたバイエルンに敵うチームはサッカー史を振り返ってもそう多くはないだろう。

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