ユヴェントスは“中盤の支配者”を放出した場合、誰に後釜を任せるべきか。世界でも屈指のレジスタとして知られるボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチに移籍の噂が浮上したことで、そんなことを考え始めなければならない状況となってきた。
現地メディアによると、ピャニッチを放出した場合にユヴェントスは代役としてチェルシーに所属するイタリア代表MFジョルジーニョを狙うとも。マウリツィオ・サッリ監督のサッカーに優秀なアンカーは必要不可欠で、愛弟子であるジョルジーニョ獲得の噂が流れるのも無理はないか。
しかし、ジョルジーニョを求めなくてもユヴェントスにはピャニッチの後継者となりえる選手がいると伊『Gazzetta dello Sport』は主張する。それはウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールだ。
一部からはその技術の高さから、“ウルグアイのピルロ”とも呼ばれているベンタンクール。2017年夏の加入からこれまで、絶対的なレギュラーこそ獲得できていないが確実に存在感は増してきている。特に今季は立場が少し変化しており、昨季まで絶対的だったピャニッチが不調と見るや、サッリ監督は同選手を代役レジスタに抜擢しゲームの立て直しを図ることも。テクニックではピャニッチの領域にこそまだ届かないが、持ち前の運動量とハードワークで違いを生んでいる。
同メディアもベンタンクールの献身性を称えており、「ベンタンクールはビジョンの面でこそピャニッチに劣るが、攻撃的な部分と守備的な部分で自身を分けてプレイすることが可能だ。柔軟性がある。たとえピャニッチを売却することとなっても、このウルグアイ人がサッリの要求に応えてくれることだろう」と評価している。タイプは違うものの、ベンタンクールはピャニッチの後釜として十分な選手かもしれない。
ピャニッチ不在時にはスタートから中盤の底に入ることもあり、その好パフォーマンスからファンの間では「今後レジスタは彼に任せるべき」との声まで上がり始めているベンタンクール。ユヴェントスにとってピャニッチの放出は避けたいところだろうが、もし“中盤の支配者”が退団となっても頼もしい存在が控えていることを忘れてはいけない。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/