“名誉ワン・クラブ・マン”でいいのでは? レアルで戦い続ける右SBに栄誉を

レアルのカルバハル photo/Getty Images

若手時代に一度だけ別クラブでプレイも

サッカー界において、クラブ一筋のキャリアを形成する選手というのはごく稀だ。特にレアル・マドリードのような世界トップクラスのチームでそれを成し遂げることは最高難易度のチャレンジと言えるだろう。

これまでのクラブ史でそのキャリア全てを“白い巨人”に捧げたのは、サンティアゴ・ベルナベウ氏(1911~1927年)、チェンド氏(1982~1998年)、マノロ・サンチス氏(1983~2001年)の3名しか存在しない。この事実からも、レアル一筋のキャリアを形成することがいかに難しいかは見て取れる。

現在のチームではDFナチョ・フェルナンデスがその挑戦の最中にあるが、絶対的なレギュラーとは言えない彼がこのままレアルで現役を終えるとは少し考えづらいのが現状だ。そんな中、スペイン『as』はもう一人の下部組織出身者がこのままレアルでキャリアを終えるならば、“名誉ワン・クラブ・マン”としての地位を与えてもいいのではないかと主張している。スペイン代表DFダニエル・カルバハルのことだ。
現在28歳のカルバハルは若手時代の2012-13シーズンに1度だけレヴァークーゼンでプレイしているが、翌シーズンに買い戻されると以降は長きにわたりレアルの右サイドバックに君臨し続けている。クラブ側も彼の活躍には満足しているようで、現行では2022年までとなっている契約を2026年まで延長するオファーを提示したとも。これをカルバハルが受け入れた上で全うすることになれば、2026年時点で彼は34歳。引退を決断してもおかしくはない年齢だ。

もちろん、途中で放出される可能性もあるだろう。しかし、彼はたとえレギュラーでなくなってもSBとして両サイドをこなせるユーティリティ性を備えている。優秀なサブの選手としてレアルが残すことは十分に考えられるはずだ。そうなれば1シーズンを除いて、カルバハルは全てのキャリアをレアルへ捧げることとなる。同メディアもこのシナリオが実現する可能性は高いと見ているようだ。

これまで長きにわたってレアルの歯車として機能してきたカルバハル。はたして彼がユニフォームを脱ぐ時、レアルのファンからはどのような評価を受けているのだろうか。まだ20代なだけに先のことはわからないが、そんなことを考え始めてしまうほどにこのDFはマドリードで愛される存在となっている。

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