イングランド代表の守護神は誰に任せるべきか。EURO本大会の開催延期が決定されたことで1年の猶予ができたものの、そう悠長に構えている時間はない。開幕までの期間、ガレス・サウスゲイト監督はGKのチョイスに頭を悩ませることとなるだろう。
なぜ同代表の守護神について議論がなされているのか。その理由はこれまでゴールマウスを守ってきたエヴートンGKジョーダン・ピックフォードの不調だ。2018年に開催されたロシアW杯でこそ安定したパフォーマンスで“スリーライオンズ”をベスト4にまで導いた同選手だが、今季はなかなか苦しい時間を過ごしている。
データサイト『SofaScore』によると、2019-20シーズンにプレミアで20試合以上に出場したGK(15名)のうちセーブ数はワースト4位の「75」、クリーンシート数もワースト3位タイの「6」にとどまっているのだ。このままでは安心してEURO本大会に臨ことはできないはず。この状況を受けて、イングランドでは今季シェフィールドで頭角を現したGKディーン・ヘンダーソンに代表守護神を任せるべきではないかとの声も大きくなってきた。
しかし、かつてアーセナルなどで活躍した元イングランド代表GKデイビッド・シーマン氏は、今後もピックフォードが正守護神を務めていくべきと主張。GKとして同代表通算75試合(歴代2位)に出場した名手は次のように語っている。英『THE Sun』が伝えた。
「ジョーダンはNo.1だ。これは間違いないね。いくつかミスを犯してはいるが、GKはその後にどうするかが重要なのさ。その点、ジョーダンは常にポジティブさを失わない。とにかく自信を持ってプレイしているんだ。代表での経験も豊富だしね。ちょっとしたトラブルでW杯やEURO予選で見せた可能性を排除することはできないよ。彼はまだ成長しているし、興味深い存在になるだろう。私にはジョーダンが本当によくやっているように見えるけどな」
経験やメンタリティの観点からピックフォードを推したシーマン氏。イングランドでは向かい風にさらされているピックフォードだが、はたしてここから名誉挽回となるだろうか。今後1年間、“スリーライオンズ”の守護神争いからは目が離せなくなりそうだ。
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