待ちきれないサムライFWの大爆発 南野拓実はチャンスに飢えている

リヴァプールで定位置獲得を目指す南野 photo/Getty Images

「待つのは嫌いなんですよ」

日本では多くのサッカーファンが彼の大爆発を待ち望んでいる。おそらく、マージーサイドの人々も同じ気持ちだろう。リヴァプールの日本代表FW南野拓実のことだ。

今冬大きな注目を集めてザルツブルクからリヴァプールに加入した南野。しかし、昨季欧州王者の選手層は厚く、現在はカップ戦中心の出場が続いている。すでに完成されたチームへ飛び込んだだけに、仕方のない部分もあるだろう。むしろ限られた出番の中で好印象を見せているのはよくやっているとも言える。

だが、移籍した以上はやはりスタメンで存在感を発揮したいところ。本人も気合は十分なようで、もうチームへの適応に時間を費やす時期ではなくなったと感じているようだ。『Liverpool FC.com』のインタビューにて、南野は加入以降の成長こそ感じつつも、試合に出たいとの気持ちは強いと次のように語っている。
「この3カ月で満足している部分もあります。でも、個人的にはゴールとアシストでもっとチームに貢献したいんです。自分があとどれだけ学ばなければならないのかは本当にわかりません。日が経つにつれてクロップの哲学を理解して、良くなってきているとは感じますけどね。ただ、結果は示さなければなりません。チームメイトやサポーターからの信頼を得るためにはこれが重要なんです。どうしたって成し遂げなければいけないことだと思います」

「リヴァプールに来てから3カ月経ちましたけど、現状はあまり出番を得られていない。出場時間も限られています。ただ、これを言い訳にはしたくないです。チームメイトにアピールし、自分が得意なことをわかってもらわなければいけないです。そのために、まずは自分もチームのことを理解しなければいけないとも思います。でも、待つのは嫌いなんですよ。すぐにインパクトを与えたい。だから僕は毎日頑張っているんです。現状チャンスは限られているけれど、監督が僕を必要としている時、その期待に応えられるようにしなければいけませんね」

不退転の覚悟でシーズン終盤戦に臨む南野。はたして、このサムライFWは今後“現欧州最強"との呼び声も高いリヴァプールで確固たる地位を築くことができるのか。まずは移籍後初ゴールを奪って波に乗りたいところだ。

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