ローマに所属するスペイン人MFカルレス・ペレスが、今冬の移籍を振り返っている。
バルセロナの下部組織出身で、昨年5月にトップチームデビューを果たした現在22歳のC・ペレス。プレシーズンの活躍が評価され、今季から正式にトップチームへ昇格すると、限られた出番(公式戦12試合に出場)の中で2ゴール3アシストという結果を残し、今後のさらなる飛躍が期待される活躍を見せていた。
しかし、今冬の移籍市場でローマへレンタル移籍することが決定。しかも、この移籍はC・ペレスをイタリアの地で武者修行させるものではない。契約内容に、特定の条件を満たすと買取義務が発生するオプションが組み込まれていたのだ。長年バルセロナのためにプレイしてきたこの若き逸材にとって、非常にショックな出来事だったようだ。
スペイン『MUNDO DEPORTIVO』のインタビューに応じたC・ペレスは「(バルサ退団の件で)僕が苦しんでいるかって? その方法にはね。最後のところで彼らはいい対応をしてくれなかった。ただ、バルセロナには感謝しているよ」と心境を語った。
さらに「僕は子供の頃からバルセロナに全てを捧げてきた。そして、僕の夢はトップチームの一員になることだったよ。それを達成することはできたが、彼らは理由もなく僕から夢を奪い去ったんだ。僕が行なっていたパフォーマンスを見ても、理由はわからない。彼らはカンテラのことをよく口にするけど、最終的に手のひらを返してしまう」と胸の内にある辛い想いを明かしている。
ただ「いずれにせよ、僕はバルセロナを悪だとは思っていない。感謝しているが、取った方法が好きではないだけだ。他に何もないよ。バルセロナはもう過去のこと。今はローマだけに焦点を当てている。将来何が起こるかはわからないけどね」ともコメントし、既に前を向いていることを強調した。
今月20日に行われたヨーロッパリーグのヘント戦で移籍後初ゴールを記録し、ローマの勝利に貢献していたC・ペレス。新天地のイタリアで輝きを放ち、バルセロナを見返したいところだ。
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