今冬、ACミランに帰ってきた“王”がクラブに絶大な影響を与えている。7年半ぶりの古巣復帰となった元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチだ。
同選手の復帰以降、ミランの雰囲気が変わった。背番号10を担うトルコ代表MFハカン・チャルハノールは復調し、前半戦ノーゴールだったクロアチア代表FWアンテ・レビッチも得点を奪えるようになっている。期待の新星FWラファエル・レオンもイブラヒモビッチが復帰して以降は、このベテランストライカーを師事し殻を破ろうと必死だ。絶望の淵にあったミランが藁にもすがる思いで獲得した“王”は、期待した以上の影響をチームにもたらしていると言っていい。
そんなイブラヒモビッチはピッチの中でも元気だ。加入後すぐのセリエA第18節サンプドリア戦でさっそく初出場を飾ると、続く第19節カリアリ戦で復帰後初ゴール。第22節のヴェローナ戦こそインフルエンザの影響で欠場したが、ここまで公式戦6試合に出場して3ゴール1アシストを記録している。前節インテルとの“ミラノ・ダービー”でも、敗れこそしたが1ゴール1アシストの大活躍。とても38歳の選手とは思えない活躍ぶりだ。
そんなイブラヒモビッチが披露するパフォーマンスには、かつての名手も感銘を受けているようだ。元イタリア代表FWクリスティアン・ヴィエリ氏はミランに帰還した同選手を称賛。伊『Tiki Taka』のインタビューに対してヴィエリ氏は次のように語った。
「イブラはとても38歳のようには見えないね。肉体は獣のようだし、メンタル面も素晴らしいものを備えている。彼には熱意があるし、とてもハングリーだ。仲間を引っ張ることができる選手だね。まだイタリアでは高次元であと3,4年はプレイできると思う。ミランは彼を38歳とはみなしておらず、今も大いに必要としているよ。来季も残留してくれることを願っている」
チーム最年長ながら、未だ影響力抜群のイブラヒモビッチ。はたして、このベテランストライカーは今季どこまでその得点数を伸ばしてくるのだろうか。38歳を迎えた今でも、ミランの“王”に衰えは見えない。
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