今季ここまでプレミアリーグで無敗を誇るリヴァプールで攻撃の中心を担っている選手といえば誰か。まず思いつくのは、昨季リーグ得点王に輝いたFWモハメド・サラーとFWサディオ・マネの両ウイングか。豊富な運動量と類稀なる決定力で試合を決める彼らの存在感は唯一無二と言っていい。
しかし、彼らの能力を最大限まで引き出すべく、CFの位置で奮闘する万能ストライカーの存在も忘れてはいけない。FWロベルト・フィルミーノだ。9番の選手でありながら、本職以外の動きにも秀でた同選手。もちろん得点能力も高いが、中盤まで降りて味方のビルドアップを助ける動きは秀逸の一言に尽きる。彼がいるからこそ、サラーとマネは得点を量産できると言っても過言ではないだろう。
だが、そんなフィルミーノをリヴァプールにおいて「代替可能」とする人物がいる。クラブOBのダニー・マーフィー氏だ。同氏はこの9番が披露するパフォーマンスに称賛を送りつつも、クラブの歴史上、彼がクラブを去っても同等レベルの後釜は見つかるはずと英『talkSPORT』に対して次のように語った。
「フィルミーノはリヴァプールの中で他の2人のウインガーと共に突出したプレイを披露しているよ。彼ら3人が成し遂げているものは驚異的だね。あんな選手はなかなかいない。とても例外的でユニークな素晴らしい選手さ。だけど、彼が去るのであれば、それはケビン・キーガンが去りケニー・ダルグリッシュが入ってきた時期と似たようなものだ。ルイス・スアレスが去ったあともリヴァプールはサラーやマネ、フィルミーノを手に入れた。イアン・ラッシュが退団した後もジョン・オルドリッジが入ってきてたくさんのゴールを決めたんだ」
「誰かがチームを去っても、リヴァプールのサッカーは進化してきた。そういった意味で、フィルミーノが代替可能な選手かと問われればイエスと言える。もしリヴァプールがフィルミーノを失って(キリアン・)ムバッペを迎え入れたなら、3トップはもっと恐ろしいものとなるだろう」
現時点でリヴァプールがフィルミーノを放出するとは到底思えないが、仮にそれが現実となってもリヴァプールは優秀な代役を連れてくることができるはずと主張したマーフィー氏。決してネガティブな意味合いではないようだ。
とはいえ、リバプールにおけるフィルミーノの存在感は絶大。たとえムバッペ級の選手を後釜に据えることができたとしても、ファンは納得しないだろう。それだけこのブラジル代表FWは現在のリヴァプールで愛される存在だ。
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