今季途中から左SBにコンバートしたヤングスターが、ここまでの活躍を披露することを一体どれほどの人が予想できただろうか。バイエルン・ミュンヘンに所属するアルフォンソ・デイビスの評価が大爆発中だ。
もともとは前線のアタッカーとして昨年1月にバイエルンへやってきたデイビス。しかし、今季バイエルンは最終ラインの主力に負傷者が続出し、それまで左SBのレギュラーだったDFダビド・アラバをCBに回さざるを得なくなった。そんなチーム状況もあり、シーズン途中からデイビスは急遽左SBに挑戦。MLS時代にも少なからず経験していたとはいえ、多少のギャンブル要素はあっただろう。
しかし、そんな心配をよそにこの19歳は左サイドで躍動。持ち前のスピードを存分に生かした攻撃参加や日を追うごとに成長する守備力を武器に、ここまで左SBとして公式戦21試合に出場している。もはや不動の地位を築いたと言っても過言ではないだろう。そんなデイビスは早くも“世界最高級左SB”の評価を手に入れようとしているか。非常に興味深いデータが明らかとなった。
データサイト『WhoScored』によると、デイビスは同サイトが算出する今季リーグ戦1試合あたりの平均評価点でなんとここまで『7.53』を記録しているという。これは欧州5大リーグでプレイする左SBの中で最高値。本格挑戦からわずか半年で、この19歳はとんでもない成長を見せている。
また、90分あたりのドリブル成功数は3.7回。これも5大リーグでプレイするDFの中で最高だ。これには『WhoScored』も「まだ改善の余地こそあれど、デイビスはバイエルンの攻撃に間違いなく厚みを持たせている」と舌を巻く。
今季、恐るべき勢いでスターダムを駆け上がっているデイビス。はたして、この若者はこれからどれほど偉大な選手となっていくのだろうか。バイエルンの19歳が“世界最高”の左SBとなる日はそう遠くないかもしれない。
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