今、サッカー界で最も注目を浴びているCB。それはおそらくリヴァプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクだろう。
193cmのサイズを誇りながらも、驚異的なスピードで対峙したアタッカーとのバトルを制してしまうファン・ダイク。パワー、スピード、読みの鋭さ。およそCBに求められる能力のほとんどを兼ね備えている彼は、まさに理想の選手だ。その凄みはデータにも表れており、彼が2019年に許したドリブル突破はわずか4回のみと、驚きの数字を叩き出している。
そんなファン・ダイクに対しては、各方面から「プレミア史上最高のDF」なんて称賛の言葉も送られている。しかし、かつてチェルシーなどで活躍したジェイソン・カンディ氏はこの風潮に懐疑的な意見を持っているようだ。英『talkSPORT』によると、同氏はファン・ダイクが優秀な選手であることを認めつつも、チェルシーで活躍したDFの方が偉大な存在だと次のように語っている。
「ファン・ダイクは完璧なDFだ。現在では最も完全な選手と言っても差し支えないだろう。だが、私は一つだけ言っておきたい。彼は26歳でリヴァプールに入団し、今は28才になった。その点、ジョン・テリーはチェルシーのキャプテンとして24歳でプレミアのタイトルを獲得したんだ! 彼の方がずっと若くしてトップに立っていた。プレミア最高のDFとしてふさわしいと思わないか?」
どうやら、カンディ氏はチェルシーに在籍した19年間で数々のタイトル手にしたジョン・テリー氏こそが「プレミア史上最高のDF」としてふさわしいと考えているようだ。テリー氏はチェルシーでプレミアを5度、FAカップを4度、EFLカップを3度、そしてELとCLを1度ずつ制している。カンディ氏がそう考えるのも無理はないか。
はたしてこの先、ファン・ダイクはリヴァプールにどれほどのタイトルをもたらすことができるのだろうか。彼らは“最強軍団"となりつつあるだけに、今後数年で驚くべきほどの栄冠を手にする可能性は十分にある。
●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!
最新号は、いよいよ始まるチャンピオンズリーグ・ラウンド16を徹底プレビュー。アトレティコ×リヴァプール、レアル×シティなどビッグカードが目白押しの今季CL。注目対決の行方に豪華執筆陣が迫ります!
http://www.magazinegate.com/theworld/