1年半でたった16試合…… 苦戦する“ガラスの天才”はどうなる

ウェストハムのウィルシャー photo/Getty Images

コンディションが整わず

2018年夏、アーセナルは下部組織出身者である天才MFジャック・ウィルシャーを手放す決断を下した。トップチームでプレイしてから約10年、怪我に苦しんできたガラスの天才と別れを告げることになったのだ。

ウィルシャーの新天地となったのは、同じイングランドのウェストハムだ。ここからリスタートを切りたいところだったが、クラブを変えてもコンディションが劇的に変わることはない。ウィルシャーの負傷は続き、ウェストハムでも負傷離脱を繰り返すことになった。コンディションが整っている時のパフォーマンスは抜群なだけに、怪我だけが本当にもったいない。

英『Football London』がウィルシャーの現状を特集しているが、加入から約1年半でまだ16試合しかプレイしていない。成績は1得点1アシストで、これは満足できる内容ではないだろう。ウェストハムのような中堅クラブにとってウィルシャーがもたらす攻撃のアイディアは大きな武器となるのだが、怪我が全てのプランを狂わせてしまう。
現在も10月19日のエヴァートン戦を最後に負傷離脱しており、2か月が経過してしまった。指揮官マヌエル・ペジェグリーニもウィルシャーの頑張りは認めているのだが、100%の状態になるまでは出場させられないと嘆く。

「ジャックは毎週トライしているが、ハードに動くと痛みが増す。何が起きているのか違うドクターに見てもらっている。彼は我々が大いに必要としている選手で、特別な選手だ。しかし、100%の状態にリカバリーしないと難しい」

ウィルシャーとウェストハムの契約は2021年6月までとなっており、何とかそれまでに成果を出したい。近年のサッカー界でウィルシャーほどガラスの天才との表現が似合う選手も珍しいが、残り1年半で状況を変えられるだろうか。

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