トッテナムのジョゼ・モウリーニョとチェルシーのフランク・ランパードの両監督が、一発退場を命じられた韓国代表FWソン・フンミンに対しての見解を示した。
22日にプレミアリーグ第18節が行われ、トッテナムとチェルシーが対戦。モウリーニョとランパードの師弟対決に注目が集まったが、前半に2点を奪ったチェルシーがそのまま逃げ切り、後者に軍配が上がっている。
そして、この一戦で問題となったのが60分に起こった出来事だ。左サイドの高い位置でボールを受けたソン・フンミンと、ディフェンスに入ったリュディガーが接触。倒れ込んだ際に前者が後者の脇腹あたりを蹴り上げていることがVARによって判明し、主審はソン・フンミンに対してレッドカードを提示したのだ。同選手は11月に行われたエヴァートン戦で、危険なタックルによりアンドレ・ゴメスに大怪我を負わせ、退場を命じられている。こういったこともあってか、直後からSNSなどではソン・フンミンに対する厳しいコメントが多々投稿されていた。
しかし、この判定に対して不満を示したのがモウリーニョだ。英『METRO』などによると、同監督はボールを奪いに行ったリュディガーに先にファウルがあり、イエローカードを提示する必要があったと主張。さらに、大袈裟なアピールがソン・フンミンの退場につながったと考えているようだ。「審判がすぐさまイエローカードを出していたら、彼は何も反応していなかっただろう。私にとってこのレッドカードは奇妙だった」などと述べつつ「リュディガーが肋骨の骨折から回復することを願っているよ。間違いなく、彼は骨折しているだろうからね」と皮肉を飛ばした。
一方で、ランパード監督もこの件について言及。同監督は「あれはレッドカードだ。ソンは素晴らしい選手だと思うし、外から見ていても素晴らしい人間だと思う。しかし、フットボールにおいては、時に本能的になってしまうことがあるようだね。たまにあるタフなゲームで逆上してしまうことがあり、今日がその瞬間だった」と話している。
はたして、ソン・フンミンにはどのような処罰が下されるのか。前回のこともあり、悪質と取られれば今後厳しいペナルティが科されるかもしれない。