ペップは選手に対してドライすぎるのか 元教え子が語る稀代の名将

現在はマンチェスター・シティの監督を務めるグアルディオラ photo/Getty Images

「彼は人間関係に興味がない」

現サッカー界きっての名将は人間関係にドライすぎるのか。バイエルン・ミュンヘン時代に共闘したモロッコ代表DFメフディ・ベナティアが同監督とのエピソードを語っている。

2014年夏にASローマからバイエルンに加入したベナティア。伊『Radio Monte Carlo』のインタビューに登場した同選手は、まずグアルディオラ監督とバイエルンで過ごした時間を振り返り、この2年間で様々なことを学ぶことができたと話している。

「たぶんペップは世界で最高の戦術家だ。バイエルンに加入した時、僕は28歳で当時はサッカーに関する知識はそれなりにあると思っていた。だけどそれでもなお、ペップの下で毎日新しい発見があったことを覚えているよ。身体の向きやどうすればボールをコントロールできるようになるかとかね」
結局、最後までバイエルンでレギュラーポジションを掴むことはできなかったベナティア。だが、その後のキャリアを過ごす上で、バイエルン時代の経験は大いに役に立ったようだ。しかし一方で、同選手はグアルディオラ監督の少し残念だった部分も指摘。「彼は人間関係に興味がない」と語っている。

「ペップに対して、多くの人はさっき僕が言ったような意見を持っているだろう。ただ、彼は人間関係の方はあまり重視しない人なんだ。バルセロナ時代に数名の選手との関係で失望した経験があるからと言っていたね。そして、彼は僕にこう言ったんだ。『私は君を買った。欲しかったからだ。君のクオリティは特別なものがある。私にはそれが必要だったんだ。これからいろいろなことを教えよう。ただ、君は私が言うことをするためにここにいる。決して友達になるためじゃないよ』ってね」

少々ドライなエピソードが明らかとなったグアルディオラ監督。指揮官と選手という関係上、同監督の言っていることは決して間違ってはいないだろう。だが、少し突き放すような言い方だったか。当時のベナティアは少々落ち込んだかもしれない。

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