「私にとって世界最高のGK」 ベルギー代表指揮官が信じ続ける守護神

ここ数試合のパフォーマンスでかつての評価を取り戻しつつあるクルトワ photo/Getty Images

「ヤシン・トロフィー」はアリソンが受賞も

現地時間2日に発表された仏『Farnce Football』が主催する2019年のバロンドール。バルセロナのFWリオネル・メッシが通算6度目の受賞を果たしたことは世界中で話題となっているが、その一方で今年から創設された年間最優秀GKを表彰する「ヤシン・トロフィー」にも注目が集まった。初代受賞者はリヴァプールのGKアリソン・ベッカー。昨季同クラブのチャンピオンズリーグ制覇に貢献した守護神であることから、この人選は妥当と言えるだろう。

しかし、ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督は少し違った意見を持っているようだ。同監督は自国の守護神こそが「世界最高のGK」だと主張。レアル・マドリードに所属するティボー・クルトワに絶対的な信頼を寄せている。

「2018年のワールドカップでその力を示したように、ティボーは私にとって世界最高のGKだよ。レアルでは困難な時期を過ごしたが、代表でプレイする機会を得たのは彼が良い気分を取り戻すのに役立ったね」
マルティネス監督がこのように語ったことを英『talkSPORT』が伝えている。クルトワは昨季レアルに加入して以降、低調なパフォーマンスが続いていたがここ数試合は復活の兆しを見せており、出場した直近の公式戦7試合でクリーンシートを5回達成。かつての評価を取り戻しつつある。マルティネス監督は不調にもかかわらず、自身がベルギー代表でチャンスを与え続けたことによりクルトワが復活したと、嬉しさのあまり今回の発言に至ったか。

その後、「今度はレアルで成功を収めて、EUROで僕たちを助けてくれることを願っているよ」とも語ったマルティネス監督。はたして指揮官に「世界最高のGK」と言わしめたこの守護神は、来年開催されるEURO2020までこの好調を維持することができるか。ベルギー代表が優勝すれば、来年の「ヤシン・トロフィー」獲得は大きく近づくはずだ。

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