10日に行われたプレミアリーグ第12節で首位リヴァプールに手痛い一敗を喫してしまったマンチェスター・シティ。追走をかけるためにどうしても勝利したかったゲームだったが、逆に差を広げられる結果となってしまった。これで同クラブは屈辱の4位後退。昨季王者は苦しい状況に立たされてしまった。
しかし、マンCが下を向いている時間はない。次戦の相手は、前節の結果により彼らをかわして3位に浮上したチェルシーだ。今季就任したフランク・ランパード監督の下、快進撃を続ける若手軍団。一筋縄ではいかない相手だ。マンCが再度エンジンをかけるため、この一戦はターニングポイントとなってくるだろう。
では勝敗のカギを握るのはどこか。現地では、マンC守備陣がどこまでチェルシー攻撃陣を抑えることができるかに注目が集まっている。好調チェルシーの象徴とも言えるMFメイソン・マウントとFWタミー・エイブラハム。この2人を封じることができれば、試合はマンCペースで進むことだろう。しかし、注目すべきはそこではないと主張する人物もいる。かつてマンCで活躍したショーン・ゴーター氏は、マンCがまず封じるべきはチェルシー中盤の要だと訴えている。
「ジョルジーニョは素晴らしい選手だ。彼はチェルシーにおいて巨大な影響力を持っている選手だよ。彼が低い位置で前を向いた時、それこそが重要な瞬間だ。ジョルジーニョはマウントやエイブラハムといった前線の選手にパスを供給する役割を務めている。マンCはまず彼を止めるべきだ。彼は直接的にも間接的にも攻撃を司っているからね。あのポジションで本当に重要な役割を担っている」
ゴーター氏がこのように語ったことを英『football.london』が伝えている。マウントやエイブラハムよりも、彼らにボールを供給する役目を任されているジョルジーニョを潰すべき。たしかにボールが入らなければ前線の2人は脅威にならないだろう。
しかし、そう事はうまく運ばなそうだ。今季のチェルシーにはパスの供給源がジョルジーニョの他にもう1人いる。MFマテオ・コバチッチだ。昨季まではジョルジーニョだけに組み立てを任せていたチェルシーだが、今季からはコバチッチを含めた2人でゲームを組み立てる方針が見て取れる。仮にジョルジーニョを潰したところで、コバチッチがフリーになってしまえば前線にパスは通ってしまう事だろう。
はたしてジョゼップ・グアルディオラ監督はこの一戦、どのような戦い方でチェルシーを封じ込めにかかるのか。稀代の名将の手腕が試されるゲームとなりそうだ。
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