主将問題で揺れたアーセナル 名将ヴェンゲルは何を思う

長きにわたってアーセナルを率い、数々のタイトルを獲得してきたヴェンゲル氏 photo/Getty Images

エメリ監督とジャカについて言及

かつてアーセナルで長期政権を築いた名将アーセン・ヴェンゲル氏が、キャプテン問題で揺れていた古巣について口を開いた。

今季からアーセナルのキャプテンを任されたスイス代表MFグラニト・ジャカだが、10月末に行われたクリスタル・パレス(プレミアリーグ第10節)で、リーダーらしからぬ行動をとってしまう。途中交代でピッチを去る際にブーイングを飛ばしてきたファンを煽る挑発的な態度を示し、試合後に非難が集中。これを地元メディアなども取り上げ、大きな話題となっていた。その後、ジャカはSNSでファンへ謝罪したが、クラブやウナイ・エメリ監督などとの話し合いの末にキャプテンを降りることが決まり、ピエール・エメリク・オバメヤンが後任を任されることが発表されている。

こういったプレイ以外でのゴタゴタに関して、アーセナルを2018年まで22年間率いた名将は何を思うのか。大手スポーツチャンネル『beIN SPORTS』のインタビューに応じたヴェンゲル氏は「アーセナルについてあまり話したくはない。今はサポートするだけだからね。私はチームの勝利を願うサポーターであり、ただそれだけ。私にとってアーセナルを評価するのは非常に難しいことなんだよ。あれだけ長くクラブにとどまっていたんだからね。だから、私はただのサポーターだよ。彼らが勝てない時は幸せではないし、勝ってくれたらとても幸せだ」としながらも、キャプテン交代を決断したエメリ監督について次のように語った。
「監督として、この類の決定には向き合わなければならない。我々は監督として、常に予期せぬことに直面する可能性があり、迅速な決断を下さなければならないんだ。アーセナル・フットボール・クラブは価値観に基づいて構築されており、世界中からリスペクトされている。だから、みんながこれらの価値観を尊重しているに違いないし、彼らから監督はリスペクトされなければならないんだ」

2016年にボルシアMGからアーセナルへ連れてきた愛弟子であり、キャプテンから降りることになったジャカについても言及している。

「彼は情熱を持っているが、プレッシャーにさらされたり、失望させられたりすると、ときに望まない反応をしてしまうことがある。キミ自身が望む行動を、人々に思い出させる必要があるかもしれないね。ここ数週間、私が耳にしてきたこととは反対に、ジャカはインテリジェンスなプレイヤーだと私は思っている。エメリが望んだことでもあるが、彼は最終的に謝罪もしているしね」

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