今夏鳴り物入りでスペインの名門に加入した男が納得いくパフォーマンスを披露できていない。レアル・マドリードに所属するベルギー代表FWエデン・アザールのことだ。
アザールは今夏、7年間在籍したチェルシーからの移籍を決断し、8800万ポンド(約119億円)とも言われる移籍金でレアルに加入した。しかし、彼はいきなりシーズン開幕前に負傷し出遅れを余儀なくされる。リーグ戦第4節レバンテ戦でようやく今季初出場したものの、存在感を示すことはできなかった。続くチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦でも不発に終わり、この28歳には厳しい目が向けられている。
そんな中、かつてマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表などで活躍したリオ・ファーディナンド氏がアザールのことを心配している。同氏は、アザールがレアルに加入するタイミングとして、今夏は適切ではなかったのではと懸念を明かしている。
「レアルのようなビッグクラブに移籍するのなら、彼はボールが集まってくるような選手にならなければならない。トレーニングや試合で実力を示す必要があるんだ。私は彼が間違った時期にレアルに行ってしまったのではないかと懸念しているよ。レアルは高齢化が進んでいるチームだ。まだ衰えは見えていないけど、長期的に見ればそれはアザール に影響するだろう」
ファーディナンド氏がこのように語ったことを英『Daily Mail』が伝えている。とはいえアザールはすでに28歳。これ以上時期を遅らせれば、もうレアル入りのチャンスはなかっただろう。さらに若い時期でも今までチェルシーが手放さなかったことを考えると、今季しかタイミングはなかったと言えそうだ。そして、アザールがレアルで輝けない問題についてはかつてリヴァプールなどで活躍したピーター・クラウチ氏も自身の意見を述べている。
「チェルシーでのアザールは世界で5本の指に入る選手だったけど、PSG戦での彼はそうじゃなかった。チェルシーで彼は主役だったし、みんながアザール にボールを渡していた。レアルでもその地位を手に入れない限り、彼のパフォーマンスは今のままだろうね」
やはりアザールにはチェルシー時代のように周囲のサポートが必要なのか。いずれにせよ、早急に結果を出さなければ成功への道は拓けてこない。厳しい状況ではあるが、“レアルの7番”復活の時が待たれる。
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