ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋のセリエAデビュー戦の出来を、地元メディアが絶賛している。
25日に行われたセリエA開幕節で、ヴェローナの本拠地へ乗り込んだボローニャは、13分に相手DFが退場したことで、試合のほとんどの時間を数的優位な状況で進めることに。さらにこのファウルで得たPKをしっかりと沈めて先制に成功したが、36分に直接FKから痛恨の同点ゴールを許してしまう。その後、勝ち越しゴールを目指し、90分間でヴェローナの倍以上となる14本ものシュートを放ち、ボール支配率は77パーセントを記録したボローニャだが、再びネットを揺らすことができず。1-1のまま試合終了のホイッスルを迎え、白星発進を決めることができなかった。
この一戦で右サイドバックとしてスタメンに名を連ね、セリエAデビューを飾った冨安。チームは惜しくも勝利の逃してしまったが、裏へのボールや相手選手に冷静に対応するなど、安定した守備を披露した。データサイト『WhoScored』によると、この試合のタッチ数も両チーム最多となる「116回」を記録。2番目に多いステファノ・デンスビル(77回)よりも1.5倍以上ボールに触れており、この試合でいかにボールに関与していたかがわかる。
そして、伊『Tutto Bologna Web』が選ぶヴェローナ対ボローニャの「ベストとワースト」において、冨安は白血病から復帰を果たしたシニシャ・ミハイロビッチ監督や一緒に守備を支えたデンスビルと共に「ベスト」に選出。同メディアは「黒澤映画にふさわしい名を持つ彼は、日曜日のサッカーの試合で欠かすことができなかった。彼はサムライの誇りを持って戦い、規律のあるプレイで仕事を全うし、ボールをほとんど失わなかった。彼の購入は正しい選択で、すぐに新しいチームと新たなリーグに入ることができている」と綴っている。
新天地で順調なスタートを切った冨安だが、この調子で守備大国のイタリアでも輝きを放つことができるのか。ボローニャは次節、SPALをホームへ迎え入れる予定となっている。
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