2018-19シーズン、プレミアリーグを5位で終えたアーセナル。同クラブは3年連続でトップ4入りを逃しており、そろそろ上位に食い込みたいところ。「来季こそは……」と逆襲を期待しているファンも多いだろう。しかし、ウナイ・エメリ監督は地に足をつけて現実的に戦うべきと考えているようだ。
英『The Sun』によると、エメリ監督は昨季プレミアで熾烈な優勝争いを繰り広げたマンチェスター・シティやリヴァプールと自軍の力量差は大きいと認めている。まずトップ4に入るため、全力を尽くすと指揮官は次のように語った。
「我々とマンCやリヴァプールの間には多くのポイント差があった。よって、我々は現実的でならなければいけないよ。もっと競争力を高める必要があるんだ。そのためには今の攻撃力を維持したままディフェンス面を改善しなければいけない。昨季はだいぶ進歩したと思うけど、チャンピオンズリーグに復帰するという目標を達成するにはまだ足りなかった。まずはチェルシーやトッテナムとの差をなくす。それだけで十分とは言えないことを知っているけれど、ビッグクラブと競り合ってトップ4に入るため、さらに前進することができると確信しているよ」
「マンCとリヴァプールは非常に強力だ。チェルシーも多くの選手がチーム残った。トッテナムも成長しているし、今夏は補強に動いているね。マンチェスター・ユナイテッドは昨季、我々より下の順位だったけど大きな可能性を秘めている。何人かの高価な選手も獲得した。我々は自分たちのプロセスと選手を信じる必要がある。アーセナルは非常な優秀な若手選手を抱えているんだ。新加入選手に関しては、さらにもう2、3人サインしたいね」
エメリ監督の言う通り、現状の戦力で優勝を目指すことは正直厳しいだろう。現実的でない目標はかえって選手の士気を下げる可能性もある。シーズンに入ってからチームが好調ならば、目標を上方修正することも可能。それだけに、賢明な判断ではないだろうか。
しかし、このままでアーセナルはトップ4入りが可能なのだろうか。昨季限りでMFアーロン・ラムジーが退団し、現在はキャプテンを務めるDFローラン・コシェルニーに移籍の噂が浮上している。優秀な若手もたしかに在籍しているが、経験の浅い彼らに1シーズンを託すのはギャンブルと言えるかもしれない。
はたして来季終了時、アーセナルは目標を達成することができているのだろうか。不安が現実にならないことを祈るばかりだ。
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