なかなか点が入らない展開にサポーターが腹を立ててブーイングする。ここまでコパ・アメリカ2019開催国ブラジルの戦いはそうした消化不良な展開が続いている。
初戦のボリビア戦には3-0で勝利したが、前半は格下のボリビア相手に得点を決められなかった。そして第2戦のベネズエラ戦ではVARによるゴール取り消しもあり、スコアレスドローで終えてしまった。もちろん格下とはいえ、相手は南米のクセ者集団だ。ブラジルと言えど快勝するのは簡単なことではない。しかし、サポーターはブラジルに王者のパフォーマンスを求めている。
スペイン『MARCA』は、「ブラジル代表監督チッチにプレッシャーがかかっている」と指摘する。というのも、ブラジルメディアのおこなったアンケートではサポーターの75%がコパ・アメリカ優勝に失敗した場合はチッチが責任を取って辞任すべきと答えているからだ。自国開催のコパ・アメリカにおいて、ブラジルに許されるのは優勝だけだ。
チッチは優れた仕事をしていると評価される一方で、昨年のロシアワールドカップではベスト8敗退に終わっている。この結果も許されるものではなく、今回のコパ・アメリカでもタイトルを獲得できなかった場合はサポーターの怒りが爆発することだろう。
チッチは昨年に契約を2022年まで延長しており、順当にいけば2022カタールワールドカップを指揮することになる。しかし、サポーターを納得させるにはまずコパ・アメリカを制するしかない。ここまでの2試合は消化不良な展開となっているが、ネイマールを欠いた状態で頂点に届くだろうか。
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