チェルシー守護神は苦い過去を払拭!? サポーターから許される

フランクフルトとのPK戦で2本をストップしたケパ photo/Getty Images

「君みたいな男が必要だ」

現地時間9日に行われたヨーロッパリーグ準決勝2ndレグでチェルシーはフランクフルトと対戦した。1stレグで1-1と互角の戦いを繰り広げた両チームは、この日も1点ずつを奪い合い90分間戦って1-1。延長戦でも決着がつかず試合はPK戦に突入。最終的にはGKケパ・アリサバラガが2本のシュートをストップしたチェルシーが決勝進出を決めた。

この試合で勝利の立役者となったケパだが、実はPK戦には今季苦い思い出がある。それは2月に行われたカラバオ杯決勝のマンチェスター・シティ戦のことだ。この試合は90分間でスコアレスと膠着状態が続く。そんな中、延長戦も終わろうかというタイミングでケパが負傷。メディカルスタッフがケパの治療へ向かうのが2度目だったこともあり、マウリツィオ・サッリ監督は交代要員としてGKウィリー・カバジェロを用意していた。しかし、これを見たケパは交代を頑なに拒否。この行動にサッリ監督が激怒したというエピソードがある。加えて、その試合は結局PK戦の末敗れてしまった。1本をストップこそしたものの、ケパにとっては嫌な思い出だろう。

しかし、彼はフランクフルト戦でヒーローになった。チェルシーのファンもこれには満足しているようでSNS上には「ケパ・アリサバラガ! 君みたいな男が必要だ」「交代拒否もあったが今それは許されている」といった内容のツイートが多く投稿されている。
英『Football London』によると、試合後にはケパ自身がコメントを発表。意外にも彼自身はPKを運の勝負と考えているようだ。

「PKは運だと君たちも知っているはずだ。チームの雰囲気はとてもよかったね。ぼくらはとても強いチームを相手にしたけど、とても幸せだ。PK戦の準備はいつでもしているよ。今日はぼくらがラッキーだったね」

もしかすると、「PKは運」と語ったのは最後までギリギリの戦いを繰り広げたフランクフルトへの配慮があるのかもしれない。しかし、結果的に勝ち上がったのはチェルシー。できれば“運”がまだある状態で決勝に臨みたいところだ。

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