リヴァプールのCK、実は狙っていた!? 分析の成果だと英メディア

意表をついたCKにバルセロナの選手は反応できなかった photo/Getty Images

不意打ち弾は必然だったのか

現地時間7日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ、リヴァプール対バルセロナの試合。リヴァプールは1stレグで抱えた3点のビハインドをものともせず、大量4点を奪って2季連続のファイナル進出を決めた。中でも注目を集めたのは、決勝点をアシストしたDFトレント・アレクサンダー・アーノルドのプレイだろう。

右サイドの高い位置でボールを受けたアレクサンダー・アーノルドは、バルセロナのDFセルジ・ロベルトにボールを当ててコーナーキックを獲得。ボールをセットした後、MFジェルダン・シャキリにキッカーを譲ろうと一旦その場を離れようとした。しかし次の瞬間、彼は体を反転させFWディボック・オリギにパスを供給。これをオリギが冷静に流し込んだ。試合後、アレクサンダー・アーノルドはこのプレイを「本能的だった」と振り返った。しかし英『The Independent』は、これが試合分析の成果だったと主張している。

その根拠はリヴァプールの分析担当者が事前にバルセロナの弱点を見つけていたことだ。彼らはバルセロナが相手にセットプレイを与えた直後、注意が散漫になることをカンプ・ノウでの1stレグで確認していたという。これを受けたアカデミーコーチのカール・ランカスター氏は2ndレグでボールボーイを務めるユース選手たちに、できるだけボールを選手へ早く返すように指示。実際、決勝点の場面ではボールボーイがアレクサンダー・アーノルドに素早くボールを渡していた。
結果的に4点目は早いリスタートではなかった。しかし、ボールボーイたちは選手に相手の弱点を意識させるため、十分な役割を果たしたのではないだろうか。大逆転勝利の立役者は選手だけではなかったのかもしれない。

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