なぜ”G・ネビル”の後継者を手放した!? マンUが抱える右サイドバック問題

マンUでプレイしていたラファエウ photo/Getty Images

ネビル本人が怒り

今季マンチェスター・ユナイテッドでは右サイドバックをアシュリー・ヤングに任せているが、ヤングはサイドバックを本職としてきた選手ではない。懸命にその役割をこなしているが、本来はもっと前でプレイしていた選手だ。ただ、現在のマンUには右サイドバックのスペシャリストと呼べる者が不在で、今はヤングに奮闘してもらうしかない。

この状況に不満を抱えているのが、長くマンUの右サイドバックとして活躍したガリー・ネビル氏だ。ネビル氏は以前自身の後継者を名指ししたことがあるのだが、残念なことにその選手はすでに売却されている。現在リヨンでプレイするDFラファエウ・ダ・シウバのことだ。

2008年にマンUへ加入したラファエウは、早々に出場機会を確保。ネビル氏が引退してからは背番号2を引き継ぎ、そのままマンUでポジション確保となるはずだった。ところが、ルイ・ファン・ハールが指揮していた2015年の夏にラファエウをリヨンへ売却してしまう。
英『sky SPORTS』によると、ネビル氏はこの判断に納得していない。右サイドバックの職人だったネビル氏としては、ヤングやアントニオ・バレンシアなどウイングを務めていた選手をサイドバックにコンバートするやり方は好みでないようだ。

「私がクラブを去る時、ダ・シウバはユナイテッドにとってパーフェクトなサイドバックだと思った。彼は粘り強くてアグレッシブだし、ボールの扱いも良い。だが、売却された。分からないね。アシュリー・ヤングは非常に上手くやっているが、彼は右サイドバックの選手ではないよ。バレンシアも上手くやったが、彼はウイングの選手だと思う。なぜユナイテッドが右サイドバックにこれほど問題を抱えているのか分からないよ」

ネビル氏の考えでは、ラファエウをキープしておけば右サイドバック問題に悩むことはなかった。今夏にはクリスタル・パレスのアーロン・ワン・ビサカなど即戦力となる右サイドバックを獲得するのではないかとも言われているが、ラファエウがいれば補強を焦る必要はなかったか。

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