ユヴェントスは昨夏にレアル・マドリードからFWクリスティアーノ・ロナウドを加えたが、それでもチャンピオンズリーグ制覇には届かなかった。ロナウドの脅威は相変わらずだったが、ロナウドだけでは頂点に届かない。今夏にはさらなる補強が必要だろう。
ロナウドも同じことを思っているのだろうか。伊『Corriere dello Sport』は、ロナウドがクラブに6選手の獲得を求めていると伝えた。ロナウドがクラブに指示を出しているのかは分からないが、いずれも実力者だ。
1.ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード/DF)
センターバックの高齢化はユヴェントスが抱える大きな問題で、レオナルド・ボヌッチとジョルジョ・キエッリーニのコンビに風穴を開けるような強力センターバックを加えたい。世代交代もできるため、ヴァランは最適な選手と言えよう。もっとも獲得が困難なのは言うまでもない。
2.コスタス・マノラス(ローマ/DF)
ヴァランと同じセンターバックだ。セリエAトップクラスのセンターバックなのは間違いなく、ユヴェントスにもすぐ適応できるだろう。ヴァランよりは獲得へのハードルは低くなる。
3.イスコ(レアル・マドリード/MF)
やはりロナウドは古巣レアルの選手を高く評価しているのだろうか。自身に多くのチャンスを提供できるであろうチャンスメイカーのイスコもリストに入っている。イスコは以前からユヴェントス指揮官マッシミリアーノ・アッレグリのお気に入りだったとも言われており、レアルでの状況を考えるとイスコには動きがあるかもしれない。
4.タンギー・エンドンベレ(リヨン/MF)
こちらはユヴェントスに限らず複数のビッグクラブが狙っている逸材だ。テクニック、パワー、縦への推進力と興味深い能力を備えており、サミ・ケディラの後継者候補にも挙げられている。
5.フェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ/FW)
キエーザは以前からユヴェントスの獲得リストに挙がっていると言われていたイタリア期待の若手アタッカーで、今季ユヴェントスでブレイクしたFWモイーズ・キーンとともに今後のイタリアサッカー界を引っ張っていく存在になるだろう。仮に獲得できれば主なミッションはロナウドにチャンスボールをプレゼントすることか。
6.ジョアン・フェリックス(ベンフィカ/MF)
ポルトガルでロナウドの後継者になるのではと言われる19歳のフェリックスもリストに入っている。フェリックス自身も大先輩ロナウドとのプレイを望んでいるとも言われており、いわば相思相愛。フェリックスは今夏にポルトガルを離れると予想されているが、ロナウドの下であればやりやすいかもしれない。カリスマ性などさらなる要素を身につけることも可能だろう。
果たしてユヴェントスは今夏どこまでチームを強化できるのか。ロナウドの要求にかかわらず、チャンピオンズリーグ制覇へ補強は欠かせない。