[MIXゾーン]ベルマーレの曺監督 公式戦4試合ぶり黒星も「選手に気の緩みはなかった」

磐田戦後に心境を語った曺監督 photo/Getty Images

「良い時間を過ごせている」

6日に明治安田生命J1リーグの第6節が行われ、湘南ベルマーレがジュビロ磐田に0-2で敗れた。

湘南はこの日も持ち前のカウンターを何度か繰り出したものの、中盤から前線へのパスが乱れる場面が散見されゴールを奪えず。後半27分に相手MF松本昌也に自陣左サイドを突破されると、同選手が放ったボールの軌道がDF小野田将人に当たって変化し、ゴールの中へ。後半アディショナルタイムにはGK秋元陽太が敵陣でのフリーキックに参加した隙を突かれ、相手のFWロドリゲスにロングシュートを叩き込まれた。

今季の公式戦4試合ぶりに黒星を喫した湘南の曺貴裁(チョウ・キジェ)監督は公式会見に臨み、磐田戦を総括している。
「ルヴァン杯を含めて連勝できていて、その中で今週を振り返ると、選手のなかで気の緩みというのは一切なかったです。相手は今季勝ちのない磐田さんということで、こういう形の試合になることも十分予想していました。その中で少し選手の(負傷離脱などの)アクシデントがありながら、今いるメンバーの力を出せたのかなと思っています」

「ただ、磐田の選手たちの勝ちに向かって“まとまってやってくる力”を押し返すことができなかったなと。セカンドボールの予測(ができていなかったり)とか、こちらが前へ出る時にミスパスがあったり、シュートを打ちきれない場面などがありました。後半が始まってすぐにペースを握れそうになったんですけど、あそこで点を取れなかったのがちょっと痛かったかなと思います」

「今日のミーティングで、『今までの試合を振り返るんじゃなくて、今日新しく改めて新鮮な気持ちでピッチに立たなきゃいけない』と強く言ったんです。磐田さんの出足の強さとか、そういうものがいつにも増してくることも分かっていたので。もしそういう意識で(湘南の選手たちが)臨んでいなかったとしたら、前半に1点か2点取られていたかなと思っています」

「ただ、選手はそこで我慢することもやっていましたし、後半は引き分け狙いではなく勝ち点3を取りにいくというアクションも起こしてくれた。最後GKを上げた(フリーキックに参加させた)ときにカウンターを食らったというものもありましたけど、そこも含めて自分たちの力だと思っています。この敗戦をしっかり受け入れて次に向かわなければいけない。今年は引き分けがなく、勝ちと負けしかないので、ある意味良い事は継続して、負けた時にそれを振り返って課題を修正していくという意味では、すごく良い時間を過ごせていると思います。この悔しい負けを次の札幌戦(ルヴァン杯)に活かしたいなと思っています」

今季のリーグ戦で既に3敗を喫している湘南だが、敗れた試合でも選手一人ひとりの攻守両面における献身性や、球際での強さは充分に感じられる。今後はボールを奪った直後のパスやフィニッシュワークの精度を高め、得点を量産したいところだ。

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