クロップ、采配批判の記者へ「我々はプレステで遊んでいるわけじゃない」

記者の質問に不快感を露わにしたクロップ監督 photo/Getty Images

ダービーマッチで痛恨のドロー

現地時間3日にプレミアリーグの第29節が行われ、リヴァプールがエヴァートンに0-0で引き分けた。この結果、昨年12月より首位の座を守り抜いていたリヴァプールが2位へ転落し、マンチェスター・シティが首位に浮上している。

リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督は試合後の会見で、自身の采配を批判した記者へ反発。英『sky SPORTS』などによると、アタッカーを増やしてより攻撃的に振る舞うべきだったのではという質問や、勝ち点3を狙う姿勢が十分に感じられなかったとの指摘に嫌悪感を露わにしたようだ。

「君たちの質問に私は失望している。我々はプレイステーションで遊んでいるわけじゃないんだ。我々が今日、リスクを冒そうとしなかったとでも思っているのかい? (リスクを冒して点を取りにいくことなど)簡単だと言われている気がして、本当にがっかりだ。そもそも我々が勝とうとせずに得た勝ち点1なんてあったかい? あったとすればどの試合だ? アタッカーをもう一人増やせば、チームはより獰猛になっていたとでも言うのか。あなたは全てをプレイステーションのように考えているよ。我々は十分に攻撃的だったんだ。サッカーというのは今日のように(交代策が)機能しない時もある。何度でも言うが、我々は怖気づいてなんかいない」
試合開始からモハメド・サラー、サディオ・マネ、ディボック・オリギの3トップが相手最終ラインの背後へ侵入しチャンスを作ったものの、27分すぎにサラーのシュートが相手GKジョーダン・ピックフォードに防がれるなど、決定力不足を露呈。後半に入りクロップ監督はジョルジニオ・ワイナルドゥムに代えてジェイムズ・ミルナー、オリギに代えてロベルト・フィルミーノ、そしてマネに代えてアダム・ララーナと、3枚の交代カードをきって前線や中盤の活性化を図ったが、試合全体を通じて選手たちのラストパスやシュートの精度が低く、得点を奪えなかった。力強いドリブルで密集地帯を掻い潜れるジェルダン・シャキリやナビ・ケイタ、相手ゴール前でのダイレクトシュートに定評があるダニエル・スタリッジがベンチに残っていたため、記者としてはなぜこの3人を起用しなかったかについて聞き出したかったのかもしれないが、質問のしかたが悪かったようだ。




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