なぜ先に言わない? イスタンブールの奇跡で起きていた面白いやり取りとは

CLを制したリヴァプールのリーセ photo/Getty Images

リーセがキャラガーとのやり取り振り返る

2004-05シーズンのチャンピオンズリーグ決勝はサッカーファンの誰もが記憶していることだろう。リヴァプールがミラン相手に3点差を追いつき、PK戦の末に勝利したイスタンブールの奇跡だ。

あの劇的勝利の中で、少し面白いやり取りがあったという。それを明かしているのは当時リヴァプールの左サイドバックを担当していたヨン・アルネ・リーセだ。リーセはPK戦で3番手を任されていたのだが、ミランGKジーダにストップされてしまった。

英『Daily Mail』によると、リーセがチームメイトの下へ戻った際にDFジェイミー・キャラガーが声をかけてきたという。その内容をリーセは今でも強く記憶しているのだ。
「PKを蹴る時、僕には3つの選択肢があった。強く蹴るか、コースに置きに行くか、パネンカだ。僕はセーフティに蹴ることを選んだが、後悔している。置きに行ったのは人生であの時だけだからね。ジーダにセーブされてしまった。僕がハーフウェイラインに戻ると、キャラが言ったんだ。ここまでジーダが毎回同じ方向に飛んでいることに気付かなかったのか?とね。思ったよ。なぜそれを先に言わない?と。未だにムッとするよ。キャラは面白いやつだけどね」

確かにジーダは毎回右手の方向に飛んでいる。リーセはそこまで考える余裕がなかったのかもしれないが、キャラガーは後ろからジーダの動きをチェックできていたようだ。なぜ蹴る前に言わなかったのか。リーセは今でも当時の感覚を覚えているのだろう。

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